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最高のシェフが最高の食材で作ったジャンクフード 『ことばのパズル もじぴったんDS』紹介

『ことばのパズル もじぴったんDS』
ニンテンドーDS用/パズル
バンダイナムコゲームス
2007.3.15発売/2940円(税込)
公式サイト
Touch-DS.jpの紹介ページ
B000MQUYI0ことばのパズル もじぴったんDS

ナムコ 2007-03-15
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by G-Tools


 『もじぴったん』とは2001年のアーケードから始まったパズルゲ-ムで、これまでにPS2・GBA・PSPといった各機種で発売され、今回のDS版を経て2008年春にはWii WareによるWii版の発売が決まっているほどの人気シリーズです。
 詳しいゲームシステムはシリーズ公式サイトを見てもらえば早いのですが(無料体験版もあります!)……物凄く簡単に説明すると、「与えられた盤上」に「与えられた文字」を選んで置いて言葉を作っていき、ステージごとに設定されたクリア条件を達成するのが目的ですね。「文字」は「意味のある単語」にならないと置けないのですが(“あい”や“あお”なら置けるけど、“あた”や“あち”は置けない)、文字を置く順番を工夫して、一つの文字を置くことで複数の言葉を作ることが出来れば“連鎖”となって高得点になる仕組みです。

 これまで『ピクロス』以外のパズルゲームにはハマれなかった僕ですが、この『もじぴったん』のシステムは、ステージ・クリア条件によって様々な楽しさが変化して「スゴイ!このゲームを考えた人は天才だ!」と素直に思いました。理詰めで解かなきゃならない問題も、とにかくデカくて長い言葉を作ればイイ問題もあったりで1問1問が楽しいです。

 そんな『もじぴったん』がDSで発売されることになり、タッチペン操作による“画面に直接触っている感覚”が味わえるようになりました。収録ステージ数は420ステージ!GBA版を持っていればGBA版の内の120ステージをDS版の操作で遊ぶことも可能、ワイヤレス対戦・ダウンロード対戦も用意されていて、分からない単語を検索する機能も付いています。
 Wi-Fi機能は付いていませんが、その機能を削った分だけ価格も抑え目で定価2940円!!


 ……と、ここまでの要素を考えれば“満を持して”“最高のパズルゲーム”となってもおかしくないとは思うのですが。買ってみて思ったことは、「これだけの好材料が揃っても必ずしも名作になるワケじゃないんだなぁ…」というものでした。
 もちろん決して悪い作品ではないですし、物凄く楽しかったのですが……ゲーム内容以外の面で“楽しいと思わせる努力”に乏しく、良作どまりとなってしまった印象です。惜しい、本当に惜しいゲームです。


↓ 以下、感想はクリックで。




 ○ “プレイヤーに親切”の意味
 「Aという作品」の感想を書くのに、「Bという作品」との対比をする―――みたいな書き方はあまり好きではなくて、なるべく避けるようにしてきました。ですが、『もじぴったんDS』は開始10分後くらいには『脳トレ』と比較して「あー、ここが勿体ないなぁ」と思ってしまい、それは購入から半年以上が経った今でも変わらなかったので、自分の信念を捻じ曲げてでも書きたいと思います。

 『脳トレ』って“不親切”なゲームだったと思うんですよ。
 起動後、最初に出来ることは「脳年齢チェック」と3種類の「トレーニング」のみ。どちらも1日1回ずつしか記録がカウントされないし、全部のトレーニングを揃えるためには毎日マメに「トレーニング」をしてハンコを揃えなきゃなりません。しかも、どんなにイイ記録を出してもハンコは1コですし、努力の分の報酬がないんですよね。

 “不親切”というよりも“不自由”と言うべきか……とにかく、ゲームを始めた直後は制限が多いのです。
 しかし、だからこそ「毎日続けなきゃならない」のだし「毎日続けたくなる」のですし、「毎日続ける成果が見える」とも言えるので―――こうした“不親切”さこそが『脳トレ』ヒットの要因になったのではないかと今では思います。



 翻って、『もじぴったんDS』。
 『脳トレ』のようにステージを出し惜しみなどせず、このゲームでは全420ステージ中390ステージのどこからでも遊べます。まずこの圧倒的なステージ数に絶望ですよ。
 次に、残りの30ステージは「ひみつのステージ」として「金の王冠200コ集めると遊べるようになるよ」となっています。金の王冠は、各ステージのクリア条件とは別に「目標スコア」が設定されていて、ステージクリア時にコレを越えていればもらえるものです。390ステージ中200コの金の王冠を手に入れれば「ひみつのステージ」が遊べるので、割合としてのハードルはさほど高くはないと思うのですが……目標が200コって気が遠くなるだろと。

 どのステージからでも遊べるのは“自由”だし“親切”なのかも知れませんが、多すぎる問題数と遠すぎる目標にまずは軽くめまいがしてしまいますよ。
 多少“不親切”になったとしても、「入門編の問題を全てクリアしないと初級編が遊べない」とか「初級編で金の王冠幾つ集めないと中級は遊べない」とか、プレイヤーに枷をつけた方が本当の意味での“プレイヤーに親切”なゲームになったんじゃないかと思います。


 一応、そうしたことも考慮してなのか「クリアするとタッチ図鑑がもらえるステージ」があったり、「スコアによってもじくんが出世するよ!」だったりのご褒美要素もあったりするのですが……正直さほどテンションが上がる要素でもないですよね(「萌え図鑑」と「漫画図鑑」はちょっと面白かったけど)。


 「このゲームって親切を履き違えてるよなぁ…」と思った、もう一つのこと―――
 このゲームには「時間制限があるどきどきパズル」と「時間制限がないこつこつパズル」があって、初心者救済用にオプションで「どきどきパズル」の時間制限も消すことも出来ます。ただし、時間制限を消した場合は王冠はもらえず、クリアしても「シルクハット」がもらえるだけです……正直、こんなことするくらいなら最初から「どきどきパズル」なんか入れなきゃイイのにと思いましたよ。

 元々アーケードのゲームですから時間制限があるのがデフォルトなんでしょうが、「どきどきパズル」も「こつこつパズル」も問題自体にさほど差はありません。ただ単に時間制限が付いているだけです。なら、分ける意味ないじゃないですか。「どきどきパズル」も、使える文字を調べてー、クリア条件見てー、どう解くか考えてー、作る言葉考えてーとやってる間に3分くらいかかってしまいます。もうその時点でやり直すしかないんですよ。やり直さないまでも、考える間は「中断する」を開いて熟考したり、難しい問題は紙に問題を書き写してから暫く考え込んだりしなければクリア出来ませんでした。
 まー、僕が「時間制限」モノを苦手にしすぎているだけなのかも知れませんが……「時間制限はある。でも、オプションで消すことも出来るよ」という中途半端さが、どうにもこのゲームの中途半端さを象徴しているような気がしてなりません。


 素材は申し分ないはずなのに……色んな人に目を向けすぎたせいで、出来たゲームはどうにもジャンクフードのようなゴチャゴチャしたゲームになってしまったという印象です。もうちょっと調理を上手くすれば、今年一番の傑作になったかも知れなかったのに……



 ○ とは言え、ゲーム内容は申し分なし
 とは言え、ジャンクフードにはジャンクフードの良さがあるワケで―――
 何だかんだ文句を言いつつもチョコチョコとプレイしてしまい、半年かけて「こつこつパズル中級」の最中に金の王冠200コをゲット、その勢いで「ひみつステージ」をクリアしました。残り150問くらい残っているのですが、これらも1日1問ペースでチョコチョコと進めていくつもりです。

 全体的なゲームデザインは置いといても、やっぱり1ステージ1ステージのバランスが絶妙で面白いんですよ。
 各ステージのクリア条件は様々で、細長く文字を連ねてマスに辿り着いてクリアとか、ジャンボマスを使って巨大な連鎖を作ってクリアとか、「○っこ」という言葉を指定数作ってクリアとか……ある程度はパターン化されていますが、上手い具合に配置されているので順々にやっていればなかなか飽きません。
 加えて……ステージクリアだけならともかく、金の王冠もらえるスコアまで行くにはしっかり頭を使わないとならなかったりで。この絶妙な難易度が心地よいんですよ。よくもまぁ、こう考えてステージを作ったなぁと。(それだけに、「どきどきパズル」の制限時間の短さが惜しいと思いましたが……)


 それと……これは若干ネタバレになりますが。
 「ひみつのステージ」終盤の展開は、パズルゲームなのに魂が震えました。クリア後、ちょっとしばらくテンション上がりすぎてウォー!ウォー!と叫んでいたほどです。アレは熱すぎる。正直、あの数問でこのゲーム全体の印象はガラリと変わって、「あぁ……ここまでプレイして良かったなぁ」と思いましたもの。失礼ながら、こんなにシャレた演出をしてくれるゲームだとは思ってませんでした。



 あと、何気に「ワードサーチ」が便利でしたね。後半はコレに頼りっきりでした。
 タッチペンの操作も快適で、ゲームとしては本当によく出来ていました。プレイ開始から半年経過してもまだステージごとに「新しく作った単語」が幾つも出てくるということは、各ステージごとに作らせる単語もバリエーション豊富という証明なのかも知れませんね。


 ○ 総評
 最初の頃こそ「やめ時が分からない」ほどダーッとやり続けてしまいましたが、本質的にはこの手のゲームは“毎日チョコチョコと継続して遊ぶゲーム”なんだと思います。クリアを急ぐ人よりも、ほんの数分の暇潰しや息抜きが欲しい人にオススメしたいです。

 そういう意味では420問のステージ数は丁度良く……僕は恐らくWii Ware版が出る辺りでようやくDS版を全問クリアしている頃でしょう。さすがに420問クリアした直後にWii版買う気は起きませんし、スクリーンショットを観た限りでは時間制限があったので見送る予定ですけどね。それこそ家族でワイワイ言いながら遊ぶWii版ならば、時間制限を付けない方が気軽に楽しめると思うんですけどねー。


 とにもかくにも興味を持たれた方は、シリーズ公式サイトにWEBブラウザで楽しめる無料体験版がありますので是非。

B000E5DSAAバリューセレクション ことばのパズル もじぴったんアドバンス

ナムコ 2006-02-02
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