やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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最も信頼した者との別れ

 今日も今日とてペン入れ作業中。
 ガリガリガリガリとスピード線を引き終えて、「ふー疲れたなぁ」と別のコマの背景にペンを入れようとして違和感が……いつの間にか、定規がカケていたことに気付きました。

定規

 写真じゃ分からないと思いますが……目盛りの0と1との間に削れたような痕が出来ていて、線を引こうとするとガコッとなってしまうのです。これは参った。


 「定規くらい新しいのを買えば良いじゃないか」と思う人もいるでしょうが、実はこれリアル中学生の頃に体育大会の参加賞でもらった定規なんです。同じ型の定規が欲しくても売っているかどうか……
 もう1本インクエッジ付きの定規(自分で1円玉貼り付けてインクエッジ付けただけなんですけど)は30cmのヤツを持っているんですが、小回りが効かないので長い線を引く時以外は今回カケてしまった17cmのを使っていたんですよ。

 深いインクエッジに、透明なので線が見えて、分厚いので安定感があって、横幅が長いので並行のスピード線が引きやすい(この原理は説明が長くなりそうなので割愛)………ペン入れ時にはコレ以上ない能力を発揮してくれていた定規だったのですよ。

 実を言うと、この定規は体育大会の参加賞でもらってからずっと使っていなかったんですよ。分厚くて筆入れに入らなかったから。
 ですが、漫画を描き始めた3年前に「あ、この定規は使いやすそう」と引き出しの奥から引っ張り出してきて、それから3年間ずっと助けられました。僕の漫画描きとしての歴史は、この定規とともにあったと言っても過言ではないくらい。



 漫画描きの主役は“ペン”であり、“インク”です。
 ですが、この二つは劣化が激しく描けば描くほど消耗していく上に、湿度によって思うような動きをしてくれないこともあります。絶対に欠かせない存在ですが、イラつかされることだって多いのです。

 “定規”はそんな時でも変わらず真っ直ぐな道筋を照らしてくれて、辛い辛い時を救ってくれました。僕が最も信頼し最も愛した画材であったこの17cm定規は、本日その役目を終えることになりました。これから僕は漫画描きとして、どうやって真っ直ぐな線を引けば良いのでしょう。



 アムロやカイといった“優秀だけど扱いにくい”仲間達に頭を悩ませていたブライト艦長が、唯一全幅の信頼を置き、良き相談相手となってくれていたリュウ・ホセイの死に涙した時のように―――

 「勘弁してくれ、リュウ、勘弁してくれ。俺達、これからどうすればいいんだ、えっ、リュウ・・・教えてくれ、教えてくれないんだな」

 僕もまた途方に暮れてしまいました。
 連邦軍に補充兵を要請してもジャブローに付くまでは合流できませんし、補充で入ってきた兵士がスレッガー・ロウのような実力者であるとは限らないのです。次なる定規をどうするべきか……




 ……20分後。
 「あぁ、そうか」と一つ気付きました。

 定規!


 カケてしまったなら、その部分をふさいでしまえばイイじゃない。
 目盛り0から1の間をセロテープでふさいで「ここは使えませんよ」というラインを作ってしまえば、今日から16cm定規として甦るじゃないですか。わーい、解決。何だったんだ、今日の記事は。

| 漫画作成 | 19:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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