やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

WEB漫画『ちのしあわせ家族』第6話「立ち上がる理由(ワケ)」あとがき

dai6watobira.jpg


感想募集エントリに移動

※ 漫画の公開はホームページ閉鎖に伴い終了しました

 紗希すけの将来が心配な第6話。主人公のキモさが心配な第6話。
 特に主人公のキモさに関しては、意図していたというよりもネームのたびに勝手にどんどんこっちに進んじゃうというか……


 毎度のことですが、 あとがきはネタバレを含む上に、内輪話的なところもあるので……興味がある方だけ「続きを読む」で読んでいただければ幸いです。




○ 2006年からのメッセージ
 マジメな話をするならば……4~5話が海メインの回だったので、6話がイズメインの回となりました。最高でもページ数24くらいに抑えたかったのですが、この回は「描かなきゃならない設定」が多すぎて結局28ページに。ネームを切った時は「でもまぁ、どうせWEB媒体だしな!練習にもなるだろう!」と思ったんですけど―――


 実を言うと、僕は先の展開までネームを作ってからじゃないと作画が出来ないタイプの人間で(先の展開に合わせて頻繁に修正しちゃうから)。
 この第6話のネームを切ったのは2006年の7月とか……。このネーム中に遊びに来た友達と「DS本体買いに行こうぜ!」と地元を探し回って売ってなくて、その時のゲーム屋に『お料理ナビ』がドカーンと置かれていたのを覚えています。

 当然後で修正するところも多いのですが、最初にネームを作った順番で言うと『Re:Survival』→『ちのしあ』6話→『ちのしあ』7話→『ちのしあ』椿漫画となっていて。作画順(『Re:Survival』→『ちのしあ』椿漫画→『ちのしあ』6話→『ちのしあ』7話?)・公開順(『ちのしあ』椿漫画→『Re:Survival』→『ちのしあ』6話→『ちのしあ』7話?)と合わせると、もうワケが分からんですよね。

 ネームの時期と作画の時期に1年以上ギャップがあるということは、ネームを切っている自分の心境としては「1年後の自分ならコレくらい余裕でこなすだろうな」と割かしムチャな絵を要求していたりするもので。今回のコンビニシーンなんて、まさにその究極。
 1年経って実際に作画に入る時は「これ……別にコンビニじゃなくても(もっと作画が楽な場所で)イイんじゃね?」とも思ったのだけど、1年前の自分からの挑戦に負けるのも許せないので、ヒィヒィ言いながらそのまんま作画したというワケです。

 『ちのしあ』のコンセプトの一つとして「描き進めれば漫画の技術が上達しそう」というものがあったので、こうやって色んな絵を(過去の自分からの命令で)描かされるのもありがたいことではあるんですけどね。ホンット……コンビニのシーンは地獄でした。28ページを、9月1日から描き始めて12月31日まで描いていたのだから……


【これが…】
 コンビニ1


【こうなる】
 コンビニ2


○ ネーム順・作画順・公開順シャッフルの果てに
 それと、もう一つの弊害。
 実を言うと……今回出てきた“邪念”は、ネーム段階では男性キャラでした。

 椿漫画を描いた時、この『ちのしあ』6話と似たような構造の話だよなーと思いつつ。イズにとっての椿と、イズにとっての海の差が如実に出て面白いんじゃないかと思って椿漫画をそのまま描き進めたのですが……
 イザ『ちのしあ』6話を描き始めようとした時に、「大人の男vs少女」の話がニ連続というのはどうなんだろうなーと不安になりまして。じゃあいっそのこと、“邪念”の性別を逆にして「女の戦い」にした方が面白いんじゃないかと思ったのです。口調はそのまんまでも「男口調の女キャラ」としてイズと戦わせるのも楽しそうだ……と。



 そしたら、今度は『Re:Survival』と被った(笑)。
 アチラは最初のコンセプトから「女の戦い」だったのにね……どうして自分の描いた漫画のことを次々に忘れていくのかなーと、『Re:Surivival』をサイトにアップする作業中に気付いて酷くヘコみました。


【こっちが『Re:Survival』】
 男口調の婦警さん


○ 伏線と、新規設定だらけの第6話で
 海の能力とか、イズの強さと弱さとか、母屋とはなれがベランダでくっ付いていることとか(建築構造的なことは気にしたら負けかなと思っている)、色々と明らかになった第6話ですが……僕個人として、(作者自らがこう言うのもアレなんですが)一番重要な設定はコレだと思っています。


 合体必殺技の存在。

 自分でも「え?今更、超能力漫画?ブームとかとっくに過ぎてないか?」と思いながらも、『ちのしあ』を「これはイケる!」と自信が持てたのはこのアイディアが出てきたからです。正確に言うと、他の作品用に考えていたアイディアから引っ張ってきて『ちのしあ』で使ったんですけどね。
 別に「僕が一番最初に思いついたんだ!」と言いたいワケでもなくて、ホントのホントの始めにこの合体必殺技のアイディアを思いついたのは『第2次スーパーロボット大戦アルファ』をやっていた2003年の夏ですし(笑)。

 これを家族という題材と合わせると面白くなると確信したのが、2004年の秋頃。


 まさか、それを世に出すのが2008年だとは思いませんでした。
 そうそう。この合体必殺技の設定を見せる前に個々の能力を見せておかなきゃならんなーと、四苦八苦したのが第1話のシナリオでした。まず海があの場にいると話が成立しないのが一つ(誰にもバレないで“邪念”を倒せちゃうから)。次に、イズと椿を分散させないとならないというのが一つ。
 序盤に海の出番が少なかったり、紗希が役立たずだったりした背景には、こういった事情もあったのです。


 ただ、合体必殺技には「互いの意志を合わせなければならない」「体が触れ合ってなくてはならない」という条件があるので、誰と誰の組み合わせでも自由に使えるかというとまた違うんだと思いますけどね。その辺は……まぁ…今から考えます(笑)。


【熱情+透明化の合わせ技】
 合体必殺技


○ 感想の感想
>特殊能力を楽しみにしつつも、やっぱり『骨法の刈り蹴り』のようなものから
一気にマウントポジションを取るシーンがカッコ良かったなぁ~


 嬉しいです。
 ちょうどこの6話のネームを切る直前に公開したのが『ちのしあ』第3話で、あの回はバトル描写に後悔と反省を残したもんで……自分が扱い得る全ての力をあの数ページにぶつけました。
 僕自身は格闘には疎いですし、リアルな格闘を描くデッサン力はありませんが。演出面で工夫してどうにか迫力のあるバトルシーンを描けていけたらイイなと思っています。


>先天的な能力差とか、ムトくん問題とか、海イズの間にはちょっとギクシャクする要素があるわけですが、そういうのを無効化してイズは海に手を差し伸べる、二人は協力するという。これ、第6話でやっちゃっていいの!?な内容でした。

 イズを主人公だと考えて読むと、物凄く真っ当なバトル漫画のように思える不思議(笑)。
 でも、『ちのしあ』は群像劇なので「完璧に正しい人」も「完璧に間違っている人」もいないのです。このイズの行動も「正義を貫いた」一方で「他人を巻き込んだ」という意味で、実は裏表があるという。
 なので、まだまだイチャイチャ姉妹エンドにはさせんよ!と言ったところか(笑)



○ オマケ
【スキャナのサイズに合わせるためにカットした部分を公開】
 脚フェチ1
 脚フェチに捧ぐ。

【同上】
脚フェチ2
 ただ、青い線以降は「描いても仕方ない部分」なのでテキトーです。



○ 予告
 長らく続いてきた『ちのしあ』1stステージですが、次回7話にて一区切りになる予定です。
 1stステージの前半がようやく終わるのです。ようやく半分。2年半かけて……自分でもビックリです。


 ちなみに今回のWCR投票絵は「かたなさん&亜弓さん」の母親コンビでしたが……第1話:ムト、第2話:紗希、第3話:大全、第4話:イズ、第5話:海という順番からすると、「もっと相応しい人いるんじゃ……?」と思った人もいらっしゃるかと思います。
 元々は4~5話は一つの話にするつもりでそちらを海に、この6話(最初の予定では5話)をイズにするつもりだったので―――ぶっちゃけ、1stステージの残りであんまり見せ場がない二人を残った今回の投票絵に描いたということです。あと、本編が貧乳組の活躍だったので、大きなおっぱいが描きたかったというのもあるのです。

 まぁ、そういうことで―――作者からすると見せ場はここからなワケです。
 は、早く公開できるように頑張ります……出来るだけ……

| ちのしあわせ家族 | 21:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/tb.php/547-1c771d02

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT