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雑学 内容の中心であるゲームの話とは関係ないんですが、
なんか、理解の役に立つ気がしたんで言語学の雑学を一つ
語ってみますと、「好きだ」と「美しい」は、同じ名詞を+の意味で
修飾できる(好きな絵/美しい絵)、述語化して、対象に+
の感情を持っている意味が表現できる(花子が好き/花子が美しい)
という機能を持ってる点で両方専門的には「形容詞」に分類される
んですが、両者の違いは「好きだ」の方はある主語の感情を主観的に
表現する「感情形容詞」なのに対して、「美しい」の方は不特定多数の人
一般が客観的にそう思ってるであろうニュアンスが強く出てくる「属性形容詞」
にさらに下位分類できる点なのですよ。
・綿密なグラフィックは美しい
だと、皆そう思ってる的ニュアンスが出るんで、いや、オレはそう思ってねーよ
的な反発が出ますが、
・綿密なグラフィックは好きだ
だったら、そうか、あなたは好きなんだ、と思うという。
伝わるかな、この微妙な差異。
同じ形容詞でも主観的(感情的)なものを使うか、客観的(属性的)な
ものを使うかで、使える文法(その語を述語に取った場合にどういう法則で
他の語を組み合わせるか)も変わってきたり、また表面上はまったく同じような上二つの
文でも、解析する時脳が使ってる部分も違う(これは研究途中で立証まで
できませんでしたが)、主観と客観という認知的なフレームの違いは、人間の言語
表現にも文法論的、意味論的に密接に関わっている……というのが、僕の
現役当時の研究テーマの一つでした。
・●●は美しい
という構文で物事が語られた時に反発を感じることがあるのは、
こういった言語学的背景も関係しているだろうという雑学でした。
最初の方に書いてあった、自分の意見と世間一般の意見を区別する
言い回し、「自分としては」、「世間の人は」といった副詞を付け加えて
主語の範囲を調節する他に、そもそも述語となってる形容詞を変えたり
でも調節できるというお話でした。
【2008/01/18 21:31】
URL | あいば #7KtAgN3U [ 編集]
>あいばたん なるほど、これは面白い。
感想サイトをする際にも、かなり役立ちそうな話ですね。
専門的な用語は分かりませんが、「○○は好きだ(感情形容詞)」と「○○は美しい(属性形容詞)」の違い以上にもっと客観的な「○○は緻密だ」とか「○○は細かい」みたいな言葉もあって、その3つは言葉の出処が違うような気がします。僕のボキャブラリーで言うと、「感情」「感想」「情報」というか。
漫画やアニメの感想サイトではあまり見かけないかもですが……ゲームの場合は商業雑誌の「ゲームレビュー」がそれなりの力を持っているからなのか、一般人の「感情」「感想」であっても「情報」のように使われていることがあって。
喩えば「○○が面白い」というのは「感情」なのか「感想」なのかを飛び越えて、「情報」として扱われていることが多く、こういう擦れ違いが起こりやすいのかなーと思いました……というか、僕もよく混同して使っていて、結構反省するところですね(汗)。
逆に言うと……これが言語学の領域の話だと考えるなら、その業界・業界によって「美しい」とか「面白い」とかの言葉の意味(「感情」なのか「感想」なのか「情報」なのか)も変わってくるのかも知れませんね。
【2008/01/19 22:04】
URL | やまなし(管理人) #KBwqQFSI [ 編集]
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