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| 「手を出したことがない」ものの方が、その人にとっては重要なんじゃないか |
以前にも触れかけて、触手のせいでタイミングを失っていた記事。
完全無欠なオタクはどこにいる?(『サイオンジ探偵社』さん)
相変わらず面白い視点ですよねー。
この記事を読んで僕が思ったのは、ヲタクって「好きなもの」について語るよりも「触れたことがないもの」について語った方が面白いんじゃないかということでした。漫画なら「読んだことがないもの」、アニメなら「観たことがないもの」、ゲームなら「プレイしたことがないもの」。
どんなに漫画好きでも全ての漫画を読むことは不可能ですし、どんなにアニメが好きでも全てのアニメを観ることは出来ませんし、どんなにゲームが好きでもやったことがないゲームは沢山あるはずです。それらを好きであればあるほど、「どうして手を出さなかった」かの理由が面白いんじゃないかと思ったのです。
【以前にあった会話】 友人A「俺、漫画では『○○』が一番好きなんだ」 やまなし「あぁ、そう」 友人A「俺はやっぱり漫画では絵の上手さが重要だと思うんだよね」 やまなし「ゴメン。俺、実はその漫画を読んだことないんだ」 友人A「マジかよ?なんで読まないんだよ。あー、分かった。『××』のパクりだとか、そういう理由か。よくいるよね、何が何のパクリだとか騒ぐ人。でも、ハッキリ言って『××』よりも『○○』の方が面白いし、絵が上手いし、『○○』を読まないなんて人生を損しているのと一緒……」 やまなし「いや別に。読んだことがないのは、たまたまだよ」
つーか、読んだことがない漫画を「絵が上手い」とか「××のパクリ」だとか「面白いか面白くないか」なんて知らんですよ。だって、読んだことがないのですから。
読んだことがないのは「たまたま」ですが―――その「たまたま」を説明すると、長い話になります。 「その漫画が連載されていた雑誌を買っていなかった」「しかし、その雑誌の発売日はもっと立ち読みしたい他の雑誌の発売日と被っていた」「結果的に、雑誌で目を通す機会がなかった」「その漫画が始まった時期は、少年誌よりも青年誌の方に傾倒していた」「その漫画については“長く続いている漫画”くらいしか知らなかった」「長く続いている漫画をコミックスで1巻から読むのは面倒だから、今後も読むつもりはない」。まぁ、こんなカンジ。
好きな漫画に出会うのは偶然だったり、運命のいたずらだったりするのでしょう。 ですが、「読まなかった漫画」を読まなかった理由は……その人の人となりを表すと思うのです。
上の例で言うと、「長く続いている漫画を後追いするのが面倒」という僕らしい説明が浮かび上がってくるのです。 僕の場合、有名だけど読んだことがない漫画って基本的にはコレが多いですね。『ベルセルク』とか『カイジ』とか『バキ』とか、知った時にはもう物凄く大量にコミックスが出ていたので読む気が起きなかったという。それらの漫画がつまらないなんて言いたいワケではなくて、ただ読んだことがない、それだけなんです。
西園寺さんが最後に仰っていた「そういえば、漫画、アニメだったら、教養として過去作品に眼を通さなければならない、みたいな無言のプレッシャーがあるように思うんですけど、」というコメントが凄く興味深いですよね。特に「プレッシャー」という表現が――― 僕もまぁ6年サイトをやっていますから、色んな人に色んなことを言われ続けてきましたよ。「△△も読んだことがないくせに偉そうに感想サイトなんてやってんじゃねえよ」と。
もう、そうなるとこっちとしても「じゃあもう、俺はそれ一生読まねえよ」と思いますよね(笑)。
そもそもさー。人に「面白いよ!」と薦められたからって、「じゃあ読んでみよう」「じゃあ観てみよう」「じゃあプレイしてみよう」なんて思えるほど素直じゃないですよ。 人と違うものを見て、人と違うことを感じて、人と違う人生を歩みたい自分のような人間は……「読んだことがない漫画」「観たことがないアニメ」「プレイしたことがないゲーム」も、立派な経験だと思うんですもの。
知らないことを恥じるな! 知らないことだって財産なんだ!
なので、僕は「手を出したことがないもの」を語り合う方が面白いんじゃないかと提唱していきたいです。それをちゃんとした言葉で説明できるかで、その人の幅が見えてくるとも思いますしね。
まぁ……あと、「好き/嫌い」とか「面白い/面白くない」とかの議論と違って、「読んだことがないんですよー」と言うとケンカにならなくて済むというのもありますね。「機会があれば読んでみたいと思います。アハハハハ」なんて言っておけばその場を誤魔化せる、これが大人のヲタク力というものなのです。
ここからは西園寺さんの疑問を受けて、ゲームの話。
僕が「◇◇をプレイしたことのないヤツはゲームを語る資格はない!」なんて言っている人間を大嫌いだと、上の文章を読んでもらえれば分かると思うんですが(笑)。
実際、コンシューマーのゲーム業界ではあんまり言われたことがないんですよね。 この辺が、僕が長らくゲームの話題をブログに書き続けている理由でもあるんですが……価値観が多用なのがゲーム業界の心地良さなのかなーと思います。『Newマリオ』が500万本売れていると言ってもDSは2000万台以上売れているのですから、4分の3のDSユーザーは遊んでいませんもの。
ということで、西園寺さんの記事の中に出てくる「初期ドラクエをプレイしたことのないヤツはゲームを語る資格はない!」なんて言う人は存在しないと思います。思いますが……じゃあ、これがドラクエシリーズ全般だった場合。ちょっと考えてみると面白そうですよね。
「何故ドラクエ1を遊んだことがないの?」と訊けば、「生まれていなかったからです」と答えられそうですが。 「何故ドラクエ1もドラクエ2もドラクエ3もドラクエ4もドラクエ5もドラクエ6もドラクエ7もドラクエ8も遊んだことがないの?」と訊けば、面白い答えが出てきそうですよね(もちろんゲーム好きに訊かないとイミないですが)。
ドラクエ、FF、マリオ……これらをシリーズ全部遊んだことがないゲーム好きの人がいたのなら、凄く興味あります。むしろ、ゲーム会社はこういう人を探してきて「どうして今まで遊ばなかったの?」と訊くべきですよ。
ちなみに僕の場合……流石にこの3つはどれもファミコン時代にプレイ済み。 未プレイだった『カービィ』『スーパードンキー』はバーチャルコンソールで遊んだし、『メトロイド』『スターフォックス』『MOTHER』は『スマブラX』内の体験版でプレイしました(笑)。そう考えると、本当に1回も触れたことがないシリーズって少ないですね。
PS陣営のソフトに疎いように思われているであろう僕ですが、友達宅で遊んだり、友達に借りたり、店頭の試遊スペースでプレイしたり、初代プレステを友達から3000円で買った次の日に買いに行ったけど基地の中にすら入れなかった『メタルギアソリッド』だったり―――“触ったこと”くらいは、ほとんどのシリーズはあるような気がしてきました。
ということで、そんな中でも自分が全く一度もプレイしたことがないシリーズを考えてみました。 こういうのはどメジャーなゲームの方が面白そうですね。
【やまなしが一度も遊んだことがないシリーズソフト】 ○ 『ポケットモンスター』シリーズ はい、超メジャー作品。 『ポケモンスナップ』は遊んだことがあるんですけど、あれは正統続編じゃないからOKですよね?
そもそも僕は携帯ゲーム機を買ったのが2006年のDS Liteが初めてですもの……遊んだことがあるワケがありません。初代が流行った96年頃は僕はゲームをやっていない時期でしたし、DSを買った2006年頃は「時間のかかるゲームは遊びたくないなぁ」と思っていましたし、僕の年代とポケモンのヒットがちょうど数年ズレていたという感じですね。
ピカチュウが人間の言葉を喋らないことを知ったのは最近。 でも、『スマブラX』やってるとピカチュウの可愛さにビビりますね。これは全世界で大ヒットしたのも当然だなと、10年遅れで思いました。
○ 『無双』シリーズ 正確には、一度だけ友達が『ガンダム無双』を遊んでいるのを横で見ていたことがあります。
しかし……我が家のPS2がまだ動いていた頃、その頃はまだ自分が3Dアクションを苦手だと気付いていなかった時期に『無双』を買ってみようかなと思ったことがあります。多分、『真・三國無双2』が出た頃。 でも、三国志興味ないからなーと思っていたら日本を舞台にした『戦国無双』が出るという話で……興味があったのですが、キャラが大幅に減っているという前評判の悪さに結局スルーしました。シリーズ重ねれば『戦国無双』も評判良くなるだろうなと、思っている間にPS2が壊れたというオチ。
自分史にifはありませんが、あの時に『無双』シリーズに手を出してハマっていたのなら―――多分、僕のゲーマー人生はまた違ったカタチになっていたでしょうね。それを言ったらPS2が壊れなかったらとか、カスタマーセンターの態度が悪くなかったらとか、キリないけど。
○ 『Dance Dance Revolution』シリーズ リズム感が0だから
○ 『逆転裁判』シリーズ これは現在進行形で悩み中……
上述の通り、携帯ゲーム機を持っていなかった僕なのでGBAで出たこの作品も名前と評判くらいしか知りませんでしたが―――DS購入後に「ちょっとやってみたいな」とは思っていました。思ってはいたのですが、その時点で3作が出ていたこと、それらを全部遊ぶと膨大な時間がかかりそうなこと、やたらと色んな人に「すげー面白いですよ!」と言われてハードルが上がりまくってしまったこと。
などなどの理由でスルーし続けています。 4月に廉価版が発売されるということで、ラストチャンスなんでしょうが……やっぱり何作品も出ていて、話が繋がっているソフトというのは手が出しにくいです(同じような理由で『レイトン教授』もスルー中)。
性格的に話が繋がっているソフトを全部プレイするという気が起きないんですよねー。『スパロボ』ですら、飛び飛びでプレイしていましたし(アルファを購入、アルファ外伝をスルー、第2次アルファを購入、第3次アルファの時はPS2が壊れてた……みたいな)。
○ 『テイルズ』シリーズ ぶっちゃけ、一作品も画面すら観たことないです。 一昨年末のチャットでやたらみんな『テイルズ』の思い出を語っていたので驚いたんですが、それだけの人気シリーズだったんですね。
前にどこかでプロデューサーが「テイルズシリーズは常に中高生に支持されてきた」と発言していたのを読んだことがあるのですが、購買層がコロコロ変わるのが特徴のようで……そう考えると、中学時代にはゲームをしていなくて、高校時代はサターンしか持っていなかった僕が触れていないのも当然っちゃ当然ですよね。
うーむ……結構ありましたね。 同じことの繰り返しになりそうなんで省きましたが、『バイオハザード』や『鬼武者』なんかもプレイしたことがありません。僕はカプコンに恨みでもあるんでしょうか(笑)。 ギャルゲー、エロゲー系はほぼ全滅の僕なのに、それでもやったことがある『ときメモ』は偉大なんだなーと思いました。コナミのシリーズ作品はほとんどやったことがあるかなー。やったことがないのは『QMA』くらい。
自分語りとしては面白い切り口だと思うので、興味がある人は是非やってみて下さい。 コツとしては「手を出したことがないんだから悪口は書かない」ことですね。「興味がない」「面白そうに思えなかった」としても、その理由を丁寧に書くこと。そこに面白い金脈が埋まっているのかも知れないのですから。
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