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「Wiiではサードメーカーのソフトが売れない」に思うこと

 ネット上で評判の良いソフトを探し、楽しく遊んでいるプレイ日記を読むのと同じくらい……評判の悪いゲームをチェックするのが好きだという、趣味の悪い僕。mk2には「ベストランキング」の他に「ワーストランキング」もあるので、悪い顔をしてガハハガハハと楽しく読んでおります。


 Wii mk2さんで言えば―――
 Wii発売の頃からワーストランキングのトップを走り続けていたのが『縁日の達人』でした。「Wiiには手を抜いて作ったミニゲーム集しかない」と言われる原因ともなったソフトですね……『太鼓の達人』の感覚を期待して買った人がガッカリしたそうです。『○○の達人』というブランドがあったがために起こった不幸。

 しかし、それすらも上回る(下回る?)綺羅星のごとく現れた低評価ソフトが現在ワースト1位の『WE LOVE GOLF!』です。初代『みんゴル』を作ったキャメロットと、Wiiでは『バイオ』『宝島Z』などで高評価を受けているカプコンのコンビということで話題になりました……
 が、CMやファミ通の評価を見て、『Wii Sports』の延長線を期待した人がガッカリしたそうです。PC用オンラインゲームで作られていたグラフィックを使いまわしていたなんて話も聞きますし……そりゃ評判も悪くても仕方ないような。



 しかししかし、ここ数週間で―――これすらも上回りそうな低評価のソフトが出てきました。
 それは『メダル オブ オナー ヒーローズ2』(mk2のページはこちら

 現在(3/6時点)のところ30点。
 『WE LOVE GOLF!』が32点、『縁日の達人』が36点なのでこのままなら普通にワーストランキング1位になれるのですが……mk2の基準では投稿数が5件以上でないとランクが付かないので、誰かあと一人犠牲者が出ないとワースト1位にはなれないという状況に(笑)。

 2ちゃんねる系のサイトをウチで紹介するのは珍しいのですが、クソゲーオブザイヤーに詳細が書かれているのでご紹介。mk2の評判もそんなカンジですし、『逆転裁判合同ブログ1号店』さんで書かれていたプレイ日記もそんな感想でした(この辺り)。


 簡単にまとめると、こんなカンジ。
・オンラインによる32人同時対戦がキャッチコピーとして大々的に宣伝されていた
・32人同時対戦のムービーも公式サイトに載っていた
・2月7日に発売されたオーストラリア版でオンラインモードが丸ごと削除されていたという衝撃の事実(もちろん先行発売されていた北米版や欧州版には搭載されていました)
・2月11日にオーストラリア版は返品に対応というニュース
・2月12日(?)、日本版の公式サイトから「32人同時対戦」の文字が削除(ただし、ムービーは残った)
・2月14日、日本版発売。当然のようにオンラインモードは削除されていました
・元々オンラインモードありきのゲームなので、当然のようにボリューム不足
・「32人同時対戦」に惹かれて予約していた人だけが逃げられず購入→爆死


 2ちゃんねる情報だと、発売前にオンラインモードの搭載の有無に関する質問には一切答えてもらえず。発売後にはクレーマー扱いされたとか……真偽の程は定かじゃないですが、どっちにしろmk2で最下位を狙えるソフトになってしまったというのは確か。

 EAの詐欺まがい商法を除くと、前述の『逆転裁判合同ブログ1号店』のKAY会長も初日・2日目は「FPSとしての完成度」を絶賛していたんですよね。オンラインモード削除という印象の悪さを除けば出来自体は悪くないはずなのに、それでもmk2では「熱中度」「満足度」が最低に近い数値で最下位候補という。



 しかし、こんな詐欺まがいのことをやっても売り上げは3桁だったそうで……むしろこのソフトのせいで、今後EAに対するイメージがムチャクチャ悪くなったことの方が重大だと思うんですけどね。
 EAからすれば元々日本市場の比重なんて強くないのかも知れませんが、このソフトを買った人が「もう二度とEAのソフトなんて買ってたまるか!」と思ってしまったらどうするんでしょう?


 そのソフトの商品リンク貼る俺もどうなんだ(笑)
 Amazonレビューではオンラインモード削除については触れられていないのですが、それでも評価はむっちゃ低いですね……

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 実際問題、メーカーのイメージって大切だと思うんですよ。

 「Wiiでは任天堂のソフトしか売れない」と言われるのって、「任天堂なら安心」と多くの消費者に思われているからであって………その任天堂だって、『マリオパーティ8』の評判の悪さや不具合3連発を起こした昨年夏辺りからは苦労したワケですよ。

 DSは分母がデカすぎるから置いておくとして……
 『マリオストライカーズ』でコケて、『マリオギャラクシー』でスタートダッシュにつまづいて、『マリオ&ソニック』も初週は大苦戦で―――『Wii Fit』の大成功、年末年始商戦で苦戦していたソフトが息を吹き返し、『スマブラX』の祭りで忘れかけていますが。去年の夏~秋の間は(例年通りとは言え)、本体もソフトも苦戦していたんですよね。


 そういや……あれだけ危惧されていた『スマブラX』のバグはあまり聞きませんね。
 昨年夏の騒動があったからこそ万全を期すために発売延期になったのでしょうし、あの頃ちゃんと「批判すべきは批判しなくてはならない!」とバッシングした甲斐があったということなんでしょうか。今度は読み込み不可という予想外のことが起こりましたが(笑)。



 そう言えば……Wiiとサードメーカーの話で言えば、ホットな話題がありました。
 2009年に向けた絵を描くバンダイナムコキーマン直撃! 進化するゲーム・ビジネス2008より)

 バンダイナムコ鵜之澤副社長のインタビュー。
 「そして、うちにとって一番つらかったのがWii向けタイトル。―中略―その結果は一言で言うと「全滅」。」

 読んでいる身としては「そこまで腹割って話しているのか!」と面白いですけど、現場の士気に関わるんじゃないでしょうかコレ(笑)。『スマブラX』の売上げについてはインタビュー時期の関係で微妙なことになっていますが、なかなか的確にWiiソフトの市場を分析しているなーと。

 『Wii Sports』は売れた、でも『トワイライトプリンセス』は売れなかった。
 ならば、バンダイナムコも(『Wii Sports』の層向けに)『ファミリースキー』を『リッジレーサー』のチームに作らせた―――というのは非常に合理的な考えで、実際購入者の評判も高く、売上げも持続しているそうです(『忍之閻魔帳』さん参照)。

 ところどころに「改良の余地はある」と叫ばれても、でも遊んでしまう……というのは、『Wii Sports』の評判と似ているかも知れませんね。


 ただ……状況が分かりにくいのは、『スマブラX』が売れまくっていることなんですよね。
 必ずしも『Wii Sports』や『Wii Fit』のようなゲームしか売れないということではなく、従来型ゲームも売れる土壌は出来ていたという。そして恐らく4月の『マリオカート Wii』もゲームキューブ版よりも売れるのでしょうし。


 『トワイライトプリンセス』の苦戦は、「これまでゼルダが新型ハードと同時発売されたことはない」ということを差し引いて考えなきゃならず。『マリオギャラクシー』や『スマブラX』なんかの任天堂従来型ゲームは、ゲームキューブ版と前後くらいの売上げと考えることが出来ます(『スマブラX』はもっともっと売れそうですが……)



 逆にサードメーカーの従来型ゲームが売れないのは、PS系ソフトの続編が任天堂ハードでは馴染みがなくて売れなかったという単純なことなんじゃないかと思ったりも。PS系ハードを持っていなかった、あるいはPS系ハードに飽きてWiiを買ったという人にとっては、それらの続編ソフトは「自分には関係がないもの」ですからね。

 DSの場合はハードの性能の問題もあるのですが、DSでもPS系ソフトの続編よりもスーファミ時代を思わせるシリーズソフトの方が売れていますからね。
 10数年前に各サードメーカーが「せーの!」で任天堂を離れたツケが今回ってきたということか。そう考えると……ゲームボーイで『ドラクエ』のスピンオフ&リメイクを手堅く売っていた旧エニックスの商売上手っぷりが、ここに来て花開いてミリオン連発させているのかも知れませんね。恐るべしや恐るべしや。



 ―――となると、既にシリーズのブランドを構築してある任天堂と。最近の任天堂ハードでは実績がなく、PS系で構築したシリーズブランドが活きてこないサードメーカーの違いが「Wiiではサードメーカーのソフトが売れない」という現状なのかも知れませんね。

 ・PS系のシリーズでも、新規ユーザーが入りやすいソフトを作る
 ・ファミコン・スーファミ時代に実績があるシリーズを今の技術で作る
 ・全く新しいシリーズを一から構築する

 シンプルだけど、サードメーカーが取れる手段はこんなカンジでしょうか。
 一作品ごとの売上げは最初は厳しいかも知れませんが、「このメーカーのソフトって面白いじゃん!」と思わせることでどんどんパイを広げていくしかないのかなーと思います。そう考えると、手抜きソフトを出してしまったメーカーほど今後が厳しいとも言えるのですが……


 『縁日の達人』のイメージが強いですけど、バンダイナムコのWiiソフトは『ワンピース』や『ガンダムハンマーズ』などといった高評価のソフトもあるんですよね。
 カプコンは前述の『WE LOVE GOLF』以外は軒並み高評価で、日本では売上げ苦戦した『宝島Z』も海外では好評で続編出すかもという噂が。本当ならばアトラスの『カドゥケウス』同様のイイ流れになりそうです。『バイオ0』は不穏な匂いがしますけど。
 コナミは『デューイ』が若干ヤバ目だったものの、『エレビッツ』『ウイイレ』と着実に評判を上げているのは流石。『ウイイレ』は欧州市場で売れるかどうかで続編が出るかが決まるのでしょうが、是非Jリーグ版を出して欲しいという個人的な意見。
 コーエーはネタソフトのイメージが付いちゃったのがヤバいかなぁ………スクエニは『FFCC』2作品で巻き返せるかというところですかね。セガは、評判が売上げに繋がらないのがアイデンティティみたいな会社なので(笑)。


 一言に「Wiiではサードメーカーが大苦戦」と言われますけど、実状は各社様々。
 「数出して分散するバンナム」「手堅く高評価を残すカプコン」「商売上手なスクエニ」「商売が下手すぎるセガ」「世界中が無双になればいいコーエー」などなど、個性が出た結果とも思いますし、これって他の機種にも当てはまることだよなーとも思いました。

 あとはやっぱり“最大の花火”をどう成功させるかですかね。
 カプコンの場合は『モンハン3』、スクエニの場合は『FFCC』といったソフトまでに、どれだけシリーズ・メーカーのブランドイメージを構築できるかということなのかと。




 よく「任天堂ハードは任天堂のソフトが強すぎてサードのソフトが売れない」という話を聞きますし、確かに『マリオギャラクシー』『Wii Fit』『スマブラX』が発売された3ヶ月間はその通りだったと思います(おかげで本体も普及しましたが)。
 でも、喩えば僕は3月・4月・5月の任天堂ソフトには惹かれていませんし、この時期に面白そうなソフトをサードメーカーが出してくれれば飛びつくのになーと思うのです。『マリオカート Wii』が売れるだろうと言っても、540万台のWiiユーザー全員が買うことはないのですからね。

 これだけ普及しているハードで「俺達のソフトは売れないんだよねー」と嘆いているメーカーがあったなら、すげー情けないですよ。

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| ゲーム雑記 | 19:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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