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| ゲームソフトは本やCDと一緒? |
日経トレンディのゲーム業界キーマン直撃記事を読みました。
いよいよ『METAL GEAR』最新作が発売!主力シリーズの世界展開で基盤固めるKONAMI
『ウイイレ』シリーズのファンの一人として、敢えて重箱の隅を突付くようなツッコミをさせてもらいますが……DS版の『ウイイレ』が評判悪かったのは、「二画面やタッチペンを使いこなしていないから」ではないですよね。それを言ったら『Newマリオ』だって使いこなしていませんし。
『ウイイレ』に限らず、PS→PS2と進化していったシリーズをDSで出すということは、マシンスペック上どうしたって「退化」してしまうのは仕方がありません。実際にDS版『ウイイレ』の体験版を遊んだ僕の印象も、「PS時代の4とか2000を思い出す……」というものでしたし。 PS系ハードで成功したシリーズを「本体が普及しているから」という理由でDSで出してみても苦戦するのは当然なことで、それを「DSでは従来型ゲームは売れないんだ!」みたいな言葉でまとめてしまうのには抵抗があります。
まぁ、こんなインタビューで「DSみたいなスペックじゃウチのソフトは面白くならねーんだよ!」と言うワケにもいかないんでしょうけど。
PS2よりも高性能なWiiでPS系のシリーズが苦戦するというのは、「Wiiでは従来型ゲームは売れないんだ!」と言いたくなるのは分からなくもないですけどね(そもそも非マルチのPS系のシリーズはあんまり出ていませんが)。 それはまぁ、前にも書いたようにWiiユーザーにはPS系シリーズのブランド力が認められていないということなんだと思うので。そこをどう浸透させていくか、もしくはDS同様にPS系ユーザーに本体を普及させていくことが鍵なんでしょうね。
“一発屋”でないことを証明するレベルファイブ『レイトン教授』の次は『イナズマイレブン』で勝負!
一方、『レイトン教授』で一大ブランドを築き上げたレベルファイブ。 会社の規模が違うんでKONAMIと比較しても意味はないんですが……ソフトを売るためのプロモーションが今のところは狙い通り出来ているということで、言うコトがすげー格好イイ(笑)。 大人達が「これはどうなんだろう?」と思った『イナズマイレブン』も、コロコロコミック読者世代をピンポイントで狙っているというので納得しました。実際、バンナムの『ドラベース』は年末年始に品切れまで起こしましたからね。大人の目線だけでゲームを語ることは出来ないのかも。
ハードの普及台数が増えると発売される競合ソフトも増えるので、「本」や「CD」のような売り方になる―――なるほど。言わんとすることは分からなくもないです。「面白いゲームを作ればみんなが買ってくれる」というよりは、「このゲームを面白いと思ってくれる人達にアピールする」というか。
「ゲーマー層」とか「コアゲーマー」とか「ヘビーゲーマー(ヘビーユーザー)」という言葉は、“ありとあらゆるジャンルのゲームに精通している人”みたいなニュアンスで使われることが多いですが……現実にそんな人はいないんですよね。 アクションが好きな人、RPGが好きな人、FPSが好きな人、レースゲームが好きな人、パズルゲームが好きな人……様々なゲーマーがいる中で(もちろん複数のジャンルにまたがって好き/嫌いがある)、“Touch!Generations”が好きな人だけが「ライトゲーマー」と呼ばれているということで。そこにあまり差はないんじゃないかと思いました。
一つ、差があるとしたら…… アクションが好きな人はアクションRPGに抵抗が少なく、アクションRPGとRPGのファン層は重なっているところが多く、RPG好きはSRPGも好きな人が比較的多くて、SRPG好きはシミュレーション好きとも被っている―――というように、既存のジャンルはジャンル間の差が近かったのに対して。『脳トレ』とか『Wii Fit』は既存のジャンルと重なる部分が少なかったということなのかも。
そう考えると……『レイトン教授』の切り口としては、『脳トレ』系のソフトとパズルゲームの中間辺りを狙って、キャラクターやタレントなんかで味を添えたというところでしょうか。 「女性をメインターゲットにしてCMを打った」という日野社長の言葉通り、言われてみれば(比較的女性が多い)パズルゲーム好きな人に『レイトン教授』のファンは多いような気がします。調査したワケでもないので、何となくな実感ですけどね。
まぁ……自信満々に「スゴいこと発見した!『レイトン教授』とパズルゲームのファンは近いんだよ!」と言ったところで、「そりゃそうだろ」と返されそうですが(笑)。 狙ってやったことかはともかく、『Wii Sports』→『ファミリースキー』の流れがWiiでは一番近いかも知れませんね。『Wii Sports』的“体感スポーツ”に、『リッジレーサー』スタッフによる“リアルな空間”を添えたという。
個人的には、購入予定のゲームもしばらくないし、溜まっているゲーム感想を片付けたら『レイトン教授』シリーズに手を出そうかなーと思っていたのですが…… このインタビューの中で日野社長は「(2作目のプロモーションによって)新作のみならず、まだ廉価版にしていない1作目の出荷も伸びるという好循環となりました。」と仰っているんですよ。
廉価版を出す可能性があるのなら……それまで待とうかなぁ。
しかし、「ゲームソフトも本やCDと同じ」という発想は当たり前なようで目から鱗だったような気が。
こう考えると、「Wiiでゲームらしいゲームが売れないのは何故か」とか「最近のゲーム業界は続編ゲームしか売れないのは何故か」とかの説明も全部出来ると思いません?
本やCD、漫画とか映画とかでも一緒なんですけど…… 喩えば、僕が『ドラゴンボール』の漫画を読んで「うぉっ!超面白ぇ!」と漫画の魅力にハマったとするじゃないですか。「じゃー次も何か他の漫画を読んでみようかな」という時に『苺ましまろ』は手に取らないですよね(笑)。
僕はこれまでに何千という漫画を読んでいますから(多分)、『ドラゴンボール』のようなバトル漫画も『苺ましまろ』のようなロリコン漫画も一緒に“漫画”というカテゴリーとして捉えることが出来ますが…… そこまで漫画に慣れていない人は、『ドラゴンボール』に近い作品、喩えば同じ作者の漫画とか、同じ少年ジャンプの漫画とか、同じバトル漫画とかを手に取ると思います。そうやって色んな作品に触れることによって、その人の中の“漫画”の世界を広げていくんですよね。
CDだったら同じ歌手とか作曲家とか、映画だったら監督や主演が一緒の作品だとかジャンルが一緒だとか。ハマった作品からどんどん派生して色んな作品に触れていくというのは、どの分野でもあることなんじゃないでしょうか。
そう考えると……「“Touch!Generations”しか売れない」というのは「バトル漫画しか売れない」に近くて、「任天堂作品しか売れない」というのは「同じ作者の漫画しか売れない」とか「同じ雑誌の漫画しか売れない」とかに近くて、「人気シリーズしか売れない」というのは「アニメ化されたメジャー漫画しか売れない」とかに近い?
納得がいくような、いかないような……
でも、この考え方が正しいと「売れないものは売れなくても仕方ない」という結論になってしまうような気もするんです。漫画のコミックス場合、少年ジャンプで10週打ち切りになった作品の方が、マイナー雑誌の看板作品よりも遥かに売れるという話も聞きますし(もちろんコミックス1巻ごとの話ですけど)。
結局は「知名度」が全てを分けるということなのか? 救いがないような。
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