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女性向けゲームを遊ばない女性ゲーマーの方が多い

 「やまなし、テメーが女を語るんじゃねえよ」シリーズ第1弾。


 考えてみれば当然なことなんですが……「女性向けゲーム」とは女性が遊ぶゲーム全般のことではありませんし、「子ども向けゲーム」とは子どもが遊ぶゲーム全般のことではありません。正しく表現すると“女性しか遊ばないゲームが「女性向けゲーム」”で、“子どもしか遊ばないゲームが「子ども向けゲーム」”と呼ばれているのです。
 『テトリス』を「女性向けゲーム」と呼ぶ人なんていませんし、『スマブラ』を「子ども向けゲーム」なんて呼ぶ人はいませんよね。


 ちょっとイヤ~な話になってしまいますが……
 こういうのを考えると、ゲーム業界が「作っている人」も「売っている人」も「買っている人」も「報じる人」も“成人男性”を中心にして動いている背景が見えてしまいますよね。“成人男性”から見て、その魅力が分からないものを「女性向けゲーム」「子ども向けゲーム」と呼んでいるようにすら思えてしまいます。

 大人の男性しか遊ばないゲーム……ジャンル的には何でしょう、FPSとかシューティングとかですかねぇ。喩えばそういうジャンルのゲームを大人の男性しか遊んでいなかったとしても、「成人男性向けゲーム」とは呼ばないですもんね。
 あ……エロゲーは別か(笑)。でも、エロゲー好きな女性も少なくないし、エロゲーの「男性向け」という表記はどっちかというと「女のコの裸が見れまっせ」という意味ですよね。そもそも僕がここで“エロゲー=男性向け”という感覚で語っていること自体、既に男性中心主義に偏った意見とも言えるような……



 話を元に戻します。
 「女性向けゲーム」とは、「男にはその魅力が理解しづらいゲーム」なので―――喩えば男性キャラ相手の恋愛ゲームだったり、女性のオシャレ指南ゲームだったり、ひょっとしたら『顔トレ』だったりもここに入るのかも知れませんね。

 当たり前ですが、ゲーム好きの女性が全員こういうゲームに興味があるワケじゃありません。
 一週間前に紹介した男女別好きなゲームジャンルランキングを見れば分かるように、女性だってRPGやSRPGが好きですし、むしろ「女性向けゲーム」と言われているジャンルよりも遊ばれていると思うのです。
 DSの本体売上げ台数と、「女性向けゲーム」と呼ばれているソフトの売上げ本数を比較すると分かりやすいですよね。データが見つからなかったのでこの辺ウヤムヤなんですが(汗)、DSの『ときメモ Girl's side』でも10万本20万本レベルだったと思います。(女性向けというよりは女児向けなんでしょうが)『ラブandベリー』でも100万本前後くらい。

 まぁ……400万本売れた『どうぶつの森』を「女性向けゲーム」と呼ばれてしまうと、この記事の根底から覆されてしまうので忘れて下さい(笑)。あのゲームを「女性向けゲーム」と呼ぶのには抵抗がありますしね。



 これは……「子ども向けゲーム」の方が分かりやすいかも知れませんけど、「○○向け」と呼ばれると○○に当てはまる人は逆に手を出しにくいものだったりします。
 少年ジャンプとか、主人公の年齢を見ると分かりやすく高校生男子に偏っているのに、逆に高校生男子くらいから「ジャンプ卒業」の率が高まるという……ジャンプ繋がりの話で言えば、女のコでジャンプを読んでいる人も多いと思うのだけど、だからと言って感情移入しやすいように女のコを主人公にした漫画よりも、男のコばかりの漫画の方が女性支持が高いという。

 不思議なもんですよね。

 そう考えると……やっぱり女性層をピンポイントで狙ったプロモーションを行いながら、露骨に「女性向けですよー」をアピールしなかった『レイトン教授』のセンスというのは凄いなと思いますね。その結果として男性にも売れましたし。

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 しかし……そうは言っても、統計的に男性と女性に嗜好の差があるのは確かなことです。それは育った環境とか、友人関係のコミュニティとか、かけられる時間とお金とか……様々な要因が違うので差が出るのは仕方がないことです。
 「人間を血液型で4分類するのはおかしい」と言っておきながら、「人間は男女で2分類できる」と言うのは横柄だとは思うのですが……男女の差は血液型の差よりもしっかりと存在するでしょう。もちろん女性的な感性を持った男性もいるし、男性的な感性を持った女性もいるというのは大前提ですけどね。


 RPG・SRPGの例で言えば……
 『7』以降の『FF』は言うまでもないですが、スーファミ後期くらいから女性ファンは多かったような気がします。『FF6』のファンサイトなんかでは女性が目立ちますし、スーファミ版『ファイアーエムブレム』が美男美女だらけになった背景には女性ファンへのサービスだったという説も聞きます(『エムブレム』は女性ファンを意識しているからか、最新作『暁の女神』のCMでも女性がプレイしている姿が映されていました)。

 これはどっちかと言うと“ヲタク寄り"な女性という意味合いが強いのかも知れませんけど、女性ファンにとってはキャラ絵が重要な気がします。そう考えるとキャラ絵と相性の良いSRPGの企画が通りやすく、やたらSRPGが乱発された時期が1年くらい前にあったというのも分からんでもないですね。


 パズルゲームは上述の「好きなゲームジャンルランキング」で女性1位になったように、女性支持が昔っから強かったジャンルですよね。『テトリス』が流行った頃、「女性は片付け欲求が強いからパズルゲームを好きな人が多い」と言われてましたっけ。
 『ぷよぷよ』にしろ、『もじぴったん』にしろ、パズルゲームには可愛らしいマスコットキャラクターがいるというのも大きいですし。エンディングまで50時間ストーリーを見続けなきゃいけないワケでもないという気軽さも、女性受けが良い理由なのかなと。


 逆に「ストーリーを追うゲーム」で言えば、プレステ時代の「やるドラ」とか、DSのアドベンチャーゲームブームなんかも女性支持が強い印象があります。「女性向けゲーム」には「女性向け恋愛ゲーム」が一大市場となっている印象がありますけど、「男性向け恋愛ゲーム」とか「男性向けギャルゲー」が好きな女性もいますしね。
 ファミコン・ディスクシステム時代のアドベンチャーゲームブーム時代はどうだったんでしょう?殺人事件ものが多かった上に、グラフィックが弱い(キャラに凝れない)と難しそうな気がしますね……あれ?でも、スーファミの『かまいたちの夜』なんか、思いっきり殺人事件ものな上にキャラ絵が存在しないゲームじゃないか。『かまいたちの夜』は女性ファンも多い気がするんですが……うーん?


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 で……上の「好きなゲームジャンルランキング」で意外だったのが、女性の好きなジャンル5位にスポーツが入っていたことです。上に挙げたようなジャンルのゲームは女性ファンも数多く見かけるのですが、スポーツゲーム好きな女性ってほとんど見たことがないと一週間前は思ったからです。
 いやまぁ、実際には「スポーツゲーム」という言葉の印象の差で、『マリオカート』とか『みんなのゴルフ』とか『Wii Sports』とかは女性支持も高そうなんですけど―――「スポーツゲーム」と呼ばれて僕がパッと思いついた野球ゲームやサッカーゲームは、女性ゲーマーとは遠いところにあるような気がしたんですよ。


 思いっきりジェンダーバイアスがかかった発言をしますけど……サッカーゲームで強い選手を集めてオリジナルチームを作るのとか、レースゲームでパーツにこだわって車をチューナップしていくのとか、ロボットゲームで武器を組み合わせて最強のロボットを作るとか。男のコだけが感じられるワクワク感という気がしません?


 「ぼくがかんがえたさいこうのちーむです」とか「ぼくがかんがえたさいきょうのろぼっとです」みたいな。
 ああいう魅力って女性には伝わりにくいんじゃないかと思うのです。先に僕が挙げた“女性が好きそうなスポーツゲーム”は、『マリオカート』にしろ『みんなのゴルフ』にしろ『Wii Sports』にしろ、一人称のスポーツゲームなんですよ。
 実際のスポーツ観戦が好きな女性も「好きな選手」を応援していることが多いイメージで。男子諸君が「俺がチームを率いてやるぜ!」と『ウイニングイレブン』に夢中になっているのとは対照的だなーと思いました。

 そう考えると……これからは『リベログランデ』の時代!
 『パンヤ』に女性ファンが多いというのは、至極当然な結果という気がしますね。Wii版『2』の売上げは散々でしたが、1作目はファミリー層にも受けたという話でしたし。PC版に女性ファンが多いのは言うまでもなく。一人称のゲームで、キャラもビジュアル重視で、着せ替えが出来て―――と、女性受けする要素をこれでもかと備えています。
 というか……他のソフトも真似するところは真似すればイイと思うんですけどね。



 つまり。これからはコスプレスポーツゲームが流行るということなのか。
 コスプレ最高!コスプレこそが人間の生み出した文化の極みだ!!





 ……オチがグダグダなのはいつものことです。
 でもまぁ、最後にちょっとだけマジメな話をしておきますと―――僕は別に「全てのゲームは女性ファンを意識するべきだ」なんて言いたいワケじゃないです。男女比が10:0から5:5、0:10まで幅広いソフトが存在してくれるのが一番だと思っています。

 ビジネス的には5:5にソフトが集中するでしょうが、その分、逆に10:0とか0:10のソフトに注目が集まったりするものですからね。要は“どういう人に遊んで欲しいか”というビジョンが大切なんじゃないかと言いたいのです。

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| ゲーム雑記 | 18:20 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

女性向けと一言で言っても
「オタクやそれに近い女性向け」と「スイーツ(笑)向け」のものがあると思います
ときメモ系は前者ですしレイトンは後者ですね
いまはスイーツ向けに作った方が短期的には売れると思います
オタク向けだとどうしてもひとつの売り上げは減るでしょうが
長期的に固定数の売り上げが見込めると思います
逆にスイーツ向けは内容よりもまわりで流行っているかどうかが重要なので
いつまでも売れる保障はありません
DSもスイーツにブームだったときと比べてソフトの落ち込みがかなり激しいですし
(スイーツはすでにWiiに移行していることもありますが)
結局DSでさえ「ゲーム市場を拡大した」なんて嘘で
従来のゲーマーやオタクしか残っていませんね
PS系は同じハードをかなり長期に使うのでそのときだけではなく
長い目で見てどうかが重要なんでしょうが
任天堂はハードサイクルが極端に短いのでそのとき売れれば良いでしょうから
スイーツ向けとしてとてもマッチしていると思います

| ああああ | 2008/07/07 03:14 | URL | ≫ EDIT

>ああああさん

 最初に書いておきますが、僕は「スイーツ(笑)」という言葉が好きではありません。
 定義がよく分かりませんし、恐らくほとんど人は“蔑称”として使っているであろうというのも印象が悪いです。ひょっとしたら「流行に敏感な女性」くらいの意味で使っているのかも知れませんが、それならば別に「ヲタク←→スイーツ(笑)」と二項対立にしない方がイイと思います。

 女性には二通りの人間しか存在しないワケではありませんし。
 誰にだって、熱中しやすい部分と、流行に敏感な部分がありますし。周囲の環境のように後天的な部分も大きいです。


 人間を二種類に分けた方が説明は分かりやすいのかも知れませんが、世の中はそんなに単純ではないと僕は思います。



>結局DSでさえ「ゲーム市場を拡大した」なんて嘘で
 これに関しては、ある程度は同意です。
 「嘘」というよりは「張子の虎」だったというか。

 女性向けの話は置いておいて……『もっと脳トレ』が400万本売れたことによって多数の同系統なソフトが発売されましたが、現在では『美文字』が30万本くらいの規模になっています。コレに対して落胆する声があがるのも理解は出来ます。
 でも、個人的にはブームが去っても(張子がバレても)『美文字』が30万本売れる土壌が築けておけたことが重要だと思うのです。DSソフトの開発費ならば30万本はヒットの部類に入るでしょうし、こうしたソフトが定期的にポツポツと出てくることが重要なのでしょう。

 DSにしてもWiiにしても(もっと言うとモンハンバブルのPSPやメタルギア効果のあったPS3も同様に)、「まずハードを買わせること」が第一にあって。
 ブームが去った後に、そうした「ハードを持っている層」にソフトを売れるかどうかがゲーム業界に力があるかどうかの指標になると思っているので―――もし、ブームが去った後に何も売れるものがなかったのなら、単に日本のゲーム業界が大したことがなかっただけなんじゃないかと思います。

| やまなし(管理人) | 2008/07/07 19:52 | URL | ≫ EDIT















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