やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

キャラの魅力に頼る漫画・アニメと、スター選手をかき集める巨人と

 おっぱいのことばかり語っているような僕ですが、野球やサッカーなどのスポーツ中継も好きで、作画をしながらだとかご飯を食べながらよく見て(聴いて)います。
 一応ひいきのチームはあるんですけど、「何が何でも西武ライオンズが勝たないと楽しくない!」というよりは「いい勝負をして欲しい」と思っているので……どっちかというと、特定のチームというよりもスポーツ自体を応援しているのかなぁと最近は思います。


 そんな僕なんで、プロ野球中継などの「片方のチームを応援している中継」って理解出来なかったんですよ。
 西武ライオンズと文化放送……だと例えが分かりにくいので、巨人と阪神の試合を関東の日本テレビで中継しているとすると。基本的には、巨人を応援する内容になるじゃないですか……
 それはそれで「社風」とか「局風」でしょうから目くじらを立てるつもりはないんですけど、ビジネスとして考えると「関東に住んでいる阪神ファン」の視聴率をドブに捨てるようなもので「どうしてこんなことするんだろうなー」と長年の疑問でした。東京に引っ越してきたら全員巨人ファンになるワケでもないのに、関東に住んでいる人全員が巨人ファンだとでも思っているのだろうか、と。



 でもでも、ついさっきの出来事。
 テレビを付けたら、たまたま巨人対阪神の中継が日テレでやっていたんですよ。巨人も阪神も興味がない僕ですが、“いい勝負をして欲しい”と思っている僕ですから「どっちが勝ってるのかな」とスコアを見てみました。その時点のスコアは8-0でした。野球で8点差は決定的だろうなと、テレビの電源を消したんですが……そこで「アレ?」と気付いてしまいました。

 僕みたいな“いい勝負をして欲しい”人は、点差が開くと見なくなってしまうんですよね。
 でも、勝っているチームを応援している人は「今日は8点も勝ってゴキゲンだ!」と観続けるのでしょうし、負けているチームを応援している人は(数は減るでしょうが)「8点負けてても頑張ってくれー」と観続けるのでしょう。


 そう考えると……視聴率を上げるためには、特定チームを応援する人を増やした方が得策で。そのためには、中継の中で片方のチームを応援し続けて、そのチームのファンを増やそうとするというのも分からなくはないのかなと思いました。




 いやね……ジャンルは全然違いますけど、任天堂のゲーム人口拡大プロジェクトを味わってきた身としては、この野球中継のやり方はヌルいと感じますし。「巨人が強くなれば巨人戦の視聴率が上がるはず」みたいな考え方は、「重厚長大なゲームを作ればみんなが満足するはず」という一面的な感覚に近いと思うんですけど……

 やっていることとしては「どうなんだろうなー」と思うことでも、やろうとしている方向性は理解出来ました。




 ここからが本題。
 こうしたことって「キャラ重視」に偏っている漫画・アニメも他人事じゃないのかもなーと思うのです。

 喩えば、『CLANNAD』アニメを観ていて思ったこと……あのアニメは25話(24話だっけ?)を細かく「風子編」「ことみ編」のようにエピソードで分けて、その中でキッチリと起承転結を付けていったんですが。
 それぞれのエピソードの“転”や“結”の辺りは「この後どうなっちゃんだろう」とドキドキワクワクして放送日を楽しみにしていたのに比べると、各エピソードの“起”“承”は「ビデオに録って1週間以内に観れれば良いかな」くらいのテンションになっちゃうんですよね。

 もちろん“起”“承”があるから“転”“結”が盛り上がるんですけど、それは終わってみないと分からないことですから……
 なので、作り手としても、シナリオの“起承転結”全体で楽しませるだけじゃなく、キャラのファンになってもらうことで視聴者(読者)のテンションを維持させなきゃならないんですよね。それは裏を返せば、キャラ萌えに付いてこれない人達を切り捨てるようなことなのですが……



 あ、一応フォローしておきますけど……『CLANNAD』アニメを一例に出したのは“悪い例”ではなく“良い例”として、そうした視聴者のテンションを上手く考えて飽きさせない構成とテンポにしてあるなーと思ったからです。キャラがみんな憎めない人達でしたしね。
 でも、ハッキリ言って途中で観るのをやめてしまったアニメは他に沢山ありますし、そうしたアニメは僕にとってキャラが好きになれなかった作品で、“起承転結”の“転結”まで観ようという気が起きずに脱落してしまったものだったのかなーと振り返って思いました。


 でもなー。これは創作活動をしている自分も他人事じゃないんですけど……
 キャラの魅力だけに頼って視聴者(読者)を引きつけ続けることにも限界があるでしょうし、FAでスター選手を集めてくる巨人と方向は変わらないような気もしちゃったりするのです。じゃーどうすれば良いのかと言われても答えなんかないんですけどさ。


B000WQ6IYOCLANNAD 5 (初回限定版)
能登麻美子 中村悠一 中原麻衣

ポニーキャニオン 2008-04-16
売り上げランキング : 10

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| ひび雑記 | 18:38 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

確かにキャラ重視の作品にはつまんないものが多いと思いますけど、キャラって舞台設定やジャンル、テーマなどに比べて作品の個性を出しやすい要素ですから、そこを前面に押し出していくのは至極当然です。少なくとも何のとっかかりもない作品になるよりはマシだと思います。

キャラ以外の要素で目を引いている作品だって、キャラの魅力次第で面白さは変わりますからね。逆もまた然りですけど。

| ああああ | 2008/04/07 19:29 | URL |

>ああああさん

>確かにキャラ重視の作品にはつまんないものが多いと思いますけど
 僕はそこまで言ってませんよ(笑)。

 キャラを重視することは間違いではないと思いますし、ウチで書いている貧乳話なんかはその研究論文みたいなもんですからね。否定するつもりはありません。
 ただ、キャラにはどうしたって好き嫌いがありますし、「みんなに愛されるキャラ」というのは似通ってしまうことも多いです。この方向性は、いつか行き詰る可能性があるよなーと不安に思う時があるのです。

| やまなし(管理人) | 2008/04/07 21:03 | URL | ≫ EDIT

キャラ重視のものは飽きられやすく、つまんないです。
そもそもキャラって、ストーリーの軸があって、その軸に必要だからキャラが出来上がるっていう順序だと思うんですよ。
でも最近のキャラものって、まず記号の塊みたいな”売れるに違いない”的キャラを作ってそれにストーリーを当てはめてる感じを受けます。
後者だと、既存のストーリーで作られたキャラの雛形が尽きると終わりです。
そんな感じでもはや。キャラ重視だかは斜陽なのではないかと思います。

| 通りすがりの萌え考察家 | 2008/04/08 00:11 | URL | ≫ EDIT

>通りすがりの萌え考察家さん

 なるほど、そういうことですか。
 結論としては逆ですが、上でああああさんが仰っていたこともそういうことだったのかも知れませんね。僕としては「ストーリーとキャラのどちらを優先するのか」という発想がなかったので、ちょっと的外れな返信をしてしまったような気がします。


>そもそもキャラって、ストーリーの軸があって、その軸に必要だからキャラが出来上がるっていう順序だと思うんですよ。
 うーん……個人的には「そういうもんかなぁ」というのが率直な意見です。
 ズルイ言い方なんですが「どっちも大事」だと思うんですよ。ストーリー→キャラと考えた場合も、キャラ→ストーリーと考えた場合も、何度も何度もその両方を修正して形にしていくものですからね。どっちが最初でも、最終的な作品ではあまり変わらないのかなーと思います。

 とは言っても、美少女ゲームのアニメ化なんかはキャラありきのシナリオになるのは仕方がないですし、そのために「キャラの顔見せ回」みたいのが入ってしまうケースも多いですよね。そういう意味で言えば、仰りたいことも分かります。


 アニメ一つを取っても、原作があるのかオリジナルなのか、原作があるならそれは漫画か小説かゲームか、ないならどの層をターゲットにしているのか……と、状況によって大きく違うような気もします。
 軽はずみで触れてしまったけど……この辺は突き詰めていくと大変なことになりそうですし、ぶっちゃけあんまりアニメを観ていない僕が語れることじゃないのかもなーと思ってきました。結論がグダグダで申し訳ないです。

| やまなし(管理人) | 2008/04/08 19:55 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/tb.php/632-50794568

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT