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世界中がイチャイチャ姉妹ばかりになればイイのに
前作ファンのための続編か、新規ユーザーのためのシリーズ作品か
 ちょっとまだ詳細は分からんのですが……ここ数日話題になっているこのニュース。

 【DS】『テイルズ オブ ハーツ』はアニメ版とCG版の2種類同時発売!(情報元:まさかてさん)

 「2バージョン発売することで売上げアップを企んでいるバンナムの儲け主義」みたいなことを言っている人がいるんですけど(まぁ、それも否定しきれないんですけど)、自分としてはもっと複雑な事情を想像してしまいました。



 結局のところは、「新規ユーザーの獲得」を狙ってのことなんでしょう。
 従来の『テイルズ』ファンにはアニメムービー版を買ってもらって、これまで『テイルズ』を「アニメ絵のゲームなんてヲタくさいっしょー」と手を出してこなかった(とバンナムが思っている)人達を獲得するためにCGムービー版を出そうということだと思われます。それは海外市場も含めて。

 同じバージョン違いのソフトであっても、PSP版『アイマス』のそれとは狙いは異なるでしょうね。ただ単にバージョン違いで出したいのなら、サブキャラだけ変えたアニメムービー版を2バージョン出す方が売れるでしょうし。


 にしても……元々『テイルズ』シリーズって新陳代謝のイイ作品だったはずなんですよね。
 一作品もやったことがない僕が言うのもなんなんですが、以前にプロデューサーの方が「『テイルズ』シリーズというのは常に中高生が中心となってきたタイトルだった」と仰っていたのを読んだことがあります。

 『テイルズ』シリーズは「シリーズを卒業する人」と「シリーズに新たに入ってくる人」の均衡が保たれていた作品だったのでしょう。これって何気に凄いことですよ。『ドラクエ』のように固定ファンに支えられ続けているワケでもないのに、10年以上も続いているんですからね。

 元来『テイルズ』シリーズは「新規ユーザーの獲得」が得意なはずだった……




 今回の2バージョン発表を聞いて、真っ先に思い浮かんだのがこのことでした。
 GAMEWATCHに『テイルズ』シリーズの出荷本数リストが載っています。一作品もやっていない自分には、どれが本編(?)でどれが外伝なのかがサッパリ分かりませんけど……50万本越えが当然だったシリーズが、最近は30万本前後に留まっていることが分かります。これは恐らくWiiの『ラタトスクの騎士』やXbox360の『テイルズオブヴェスペリア』でもそうでしょう。

 この要因は単にブランド力が落ちたというよりも、PS・PS2ユーザーが様々なハードに分散してしまったことに依るんじゃないかと思われます(PS・PS2時代に成長したシリーズは多かれ少なかれどれも苦労していますからね)。
 現行で最も普及しているニンテンドーDSの場合、どうしたってPS2とのスペック比較で「劣化した」と思われてしまいがちですし……据置機3機種はどれも圧倒的シェアというワケではありませんからね。(そう考えるとPSPが一番妥当な機種だし、バンナムはPSPに力入れているはずなんですけど……この辺は謎)


 ということで、『テイルズ』シリーズ復活のためのとびっきりの奇策―――
 DSユーザーの中でこれまで『テイルズ』シリーズに興味がなかった人に手にとってもらうためにも、ムービーをCGにしよう!と。こう考えると、それなりに合理的に思えますし、『テイルズ』ですら追い込まれているという“日本の従来ゲーム”の苦境を痛感します。


 まぁ、そこで取った手がコレかとは思いますけどね(笑)。
 これまで『テイルズ』に興味がなかった人の何割が「ムービーがアニメだから買わない」としてきたというのだろうか。同じ内容でムービーだけ変えて「シリーズファン」と「新規ユーザー」の両方に良い顔しようなんて、“二兎を追うものは”にならんだろうかと思いますよ。

 実際……Xbox360の『テイルズオブヴェスペリア』は評判がイイみたいですし、Xbox360ユーザーが「これまで『テイルズ』やったことなかったけど、和製RPGを久々にやりたいから買ってみようかな」と購入している人のブログをいくつも拝見しました。
 DSの『テイルズオブイノセンス』も評判は良かったですし(まぁ……『テンペスト』の評判がアレすぎたということなのかも知れませんが)、Wiiの『ラタトスクの騎士』も前作ファンを中心に上々の結果だったと思います。

 ブランド力って、こうやって地道に築いていくものじゃないですか。それこそ、スーファミから始まった『テイルズ』がプレステで大ブレイクしたのってそういうところだったと思うんですけどねー。


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 なんてことを思うのは……
 僕が現在夢中になってプレイしている『どき魔女2』が、思いっきし「前作ファンのための続編」だったからなんです。もう、これでもかってほど前作の話題が出て、前作のキャラが総動員で出てきていて、新規ユーザーのことなんかこれっぽっちも考えていないシナリオになっているのです。


 でも、僕はそこが好きなんですよ。
 前作にあれだけ興奮して感動した身としては、新規ユーザー獲得のために「前作で起こったことなんて知りませんよ?」みたいなシナリオにはして欲しくありませんでした。だから、序盤でアクジが「こいつらは……大事な仲間だ」と前作キャラ達のことを語った時は、本気で目頭が熱くなりました。あの1年前の戦いを、ゲームの中のキャラ達も覚えていてくれているんだ…と。



 詳しくは、ゲーム紹介を書くときに取っておこうと思うのですが……
 『どき魔女』なんて所詮は数万本レベルのソフトであって、どんなに「新規ユーザー獲得」を頑張ってもたかが知れているワケですよ。それならば開き直って、「前作が好きで好きでたまらなかった人達」のためのソフトにして利益は初回限定ボックスであげようとするのはファンにとってもメーカーにとっても嬉しいことのはず。

 いやね……前作キャラも普通に出てくるということは、絵も音声も2倍のキャラ分入っているということで言うほど簡単じゃないんでしょうけど。開発費の安いDSだったら、こういうビジネスも出来るんだなという好例なんじゃないかと思うんです。

 全部のソフトが何十万本も売れるワケじゃない。
 ならば、喜んでくれる人だけを対象にしてそれで利益をあげられる方法を目指そうじゃないか―――



 今になって思えば、ネオジオの頃からSNKはそんな会社だったような気もするんですけど(笑)。
 「あぁ、このゲームは自分のようなユーザーのために作ってくれているんだなぁ」と思えることで、シリーズに対するブランド力とかメーカーに対する信頼感とかが生まれるんだと思うのですよ。
 『テイルズ』という名を持ちながらCGムービーというそのバージョンは、一体誰のために作られているのでしょうか。


 ということで、『どき魔女』ファンの僕としては同じ松下プロデューサーの新作『キミの勇者』にも期待していますよと、今日の記事を締めくくりたいと思います。
 惜しむべくは『キミの勇者』のCEROがAということだけだ!


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[記事URL]
この記事に対するコメント

テイルズシリーズは、なんか迷走してますね。
色んな機種に色々出してますから、全部フォローしている人がいるのやら?
まあバンナムも考えてのこの状況なんでしょうけど、なんかズレている感じがします。

最近のテイルズは、次世代機に移行しなくてPS2で出してた方が売れたような気がするんです。
テイルズって、ハーフミリオンを売り上げたのはPS2で発売されたものだけですよね。
それなのに、WiiだDSだXBOX360だってのは、機種選びから失敗している感じがどうにも……。

新規ユーザーを獲得しようとした為の選択かもしれませんが、それが思ったほどの効果を上げてないってことでしょうか。
新規ユーザー獲得も結構ですが、既存ファンも大事にして欲しいですね。

いい例がアトラスの「ペルソナ4」ですね。
この時期にPS2で発売したのに、ペルソナ3よりも売れてるんですよ。
販売本数自体がテイルズより少ないからこその現象かもしれませんが、それでも前作よりも本数が増えるというのは凄いことです。
3を買ってくれた人が、次はどの機種で出して欲しいかがハッキリと分かってたからでしょうね。
既存ファンを大事にしたのが、結果的に新規ユーザーの獲得につながりました。

9月に「スーパーロボット大戦Z」が、PS2で発売されます。
これもシリーズファンが、どの機種で出して欲しいか良く分かってる選択だと思います。
新規ユーザーもついてくれるでしょうかね。
【2008/08/11 15:49】 URL | メルト #- [ 編集]


テイルズシリーズは別にユーザーの事を考えての展開じゃないんですけどね。
ナムコ 成果主義
で検索すると分かるけど、売れる見込みが立たないプロジェクトに参加して
売り上げが上がらないと給料が倍以上変わってくるから
どのチームも売れるタイトルが発掘されたら、よって集って同様のゲームばかり作るんですよ。

参考
http://geimin.net/co/20060212.php
【2008/08/11 16:33】 URL |   #- [ 編集]


>メルトさん
 うーん……『テイルズ』って元々「全作品をプレイして欲しい」ってスタンスじゃないんじゃないかと思いますよ。ナンバリングタイトルがないから分かりにくいだけで、『ドラクエ』や『FF』がリメイクやらスピンオフやらで“入り口”を各機種に用意しているのと同じであって。

 そう考えると、DSでもWiiでもXbox360でも手に取ってくれた人が「あれ?『テイルズ』って面白いじゃん」と思ってもらえたら成功なんだと思います。Xbox360の『ヴェスペリア』も、国内Xbox360ソフト売上げでは歴代2位を狙えそうな出足だったみたいですしね。(流石に『ブルードラゴン』越えは難しそうだけど)
 「50万本を超えなくなった」と僕も記事で書きましたけど、そこを目指さなくなったというのが大きいのかなと思います。DSの『ドラクエ5』が300万本超えを目指していないのと同じようなことで。


>既存ファンを大事にしたのが、結果的に新規ユーザーの獲得につながりました。
 『ペルソナ』は確かに好例ですね。
 ただ……同じことを『テイルズ』に求めるのは酷じゃないかなぁ。機種がどうのというよりも乱発(というか発表のタイミング)の方が問題だと思いますし、今更「『テイルズ』シリーズは2年に1本しか出しません!」みたいな展開は出来ないでしょうし。

 PS2で出すと今なら「コレしかない」需要があるのも確かなんですが、それこそ世界市場での競争では不利になるというのが大きいんでしょうね。個人的には「国内で支持されること」をもっと重視して欲しいと思いますけど(そう考えると、アトラスのバランス感覚って凄いですよね)


> さん
 なるほど、その辺の話は『ゲームミュージックなブログ』さんとかでも話題になっていましたね。クリエイティブな業界においては成果主義は諸刃な刃だという話……

 しかし、目先の売上げだけを観ているとユーザーは離れるものですし、それは将来の売上げにも響くことだと思うんですけどね。それまでには会社移っちゃうから関係ねーやということなのでしょうか。あんまり考えると、今後バンナムの作品を買うのが怖くなりそうですが……
【2008/08/11 21:01】 URL | やまなし(管理人) #KBwqQFSI [ 編集]


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