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『キミの勇者』は電源を入れた後に企業ロゴが出ないらしい

 どき魔女ぶろぐにて、同じく松下プロデューサーの新作DSソフト『キミの勇者』についての情報が掲載されていました。『どき魔女2』のエンドロールに“『キミの勇者』スタッフ”という名前があったことからも分かるように、両スタッフは互いに協力し合う関係みたいですね。


 「キミの勇者」についてのお話です

 非常に興味深かったのは、この部分。

<以下、引用>
なんと!電源投入後いち早くゲームを始めていただきたいあまりに
「キミの勇者」は電源オン直後に「企業ロゴが出てきません」。
いきなりタイトルです(まるで初期のFCのゲームのようです、よくOKが出たなと思います)。

</ここまで>


 ゲームの宣伝をブログで始めるにあたり、1発目の文言が「企業ロゴが出ない」だとは!(笑)
 でもコレ、非常に分かりやすいですよね。このゲームは発表当初から「1プレイ30分のRPG」を謳っていたくらいで、「1回のプレイにどれだけ時間がかかるのか」が最重要要素でした。

 テレビ番組は番組欄をチェックすれば、観る前から「どのくらいの時間を費やすのか」が分かります。
 映画のDVDは裏面に何分と書いてありますし、映画館でも上映時間から何となくの長さは予想が出来ます。
 本や雑誌、漫画などは読むスピードに個人差がありますが、イザとなったら“しおりをはさんでおいて後で読む”という手段が使えます。


 「さぁ、始めるぞ」と始めて、「よし、今日はここまで」と終わるまでの時間が予想出来ないゲームという娯楽はかなり特殊なんですよね。特にストーリー性の強いものは「え?セーブポイントないの?」と焦ることが多く、PS2の『ICO』なんて電源を入れたまま大学に行く羽目になった記憶があります。
 そのせいか……ここ数年、ストーリー性の強いゲームはなかなかヒットしづらい傾向があるんじゃないかと思います(DS版『ドラクエ』とか『メタルギア4』みたいな例外はありますけど)。セーブポイントの数とか、「1プレイに何分かかるか」とか、ゲームを宣伝する人はどうしてこういう部分に無頓着なんだろうとずっと疑問でした。



 そこで『キミの勇者』。
 「1プレイ30分のRPG」をコンセプトに掲げている時点で「ようやく来たか!」と期待をしていたのですが、今回それに加えて「そのために企業ロゴが出る時間を省きました」という発言が出ていよいよ期待MAXに。

 いや、もちろんゲームそのものが面白くなかったら意味ないんですよ?
 でも、まず「そのソフトを遊ぶ人が費やす時間」のために「企業ロゴ」を外そうとしてくれる精神がありがたいと思いますし、こういう動きが他のソフト・他のメーカーにも伝播してくれないかなーと思うのです。


 バーチャルコンソールの中断機能を使っていると「前回やめたところから」再開できるため、企業ロゴもタイトル画面もすっ飛ばしていきなりゲームを始めることが出来ます。
 すっげー便利ですし、こんなことは旧作でしか出来ないことなんだろうとは思いつつ、「新作ソフトが売れない!」「ゲームらしいゲームが売れない!」とぼやく前に新作ソフトでもこういう試みを始める企業が出ないかとずっと待っていました。



 引き合いに出してしまって申し訳がないのですが……
 Wiiのソフトを遊ぼうとして、ディスクを入れ替えると2段階の読み込みを待たなくてはなりませんし(参考:『Wii Fit』は飽きられなかった時こそ怖い)、ようやく読み込みが終わったと思ったら企業ロゴが発売元の会社・開発会社・ライツ関係の会社……と順々に表示され、それぞれ一定時間見せられて、そこからオープニングデモが始まるのでボタン押してカットして、タイトル画面が出るからボタン押して、ようやくメニュー画面が登場。

 「さぁ、ゲームを始めるぞ」と思ってから実際に始めるまでにどれだけ時間かけんだよと思うワケですよ。「ゲームは1日30分」を心がけたい自分にとって「最初の3分は待っているだけ」ならば、そのゲームの1割は“何もない空虚な時間”に等しいんですよ。


 そういう意味で言うと……僕は、Wii本体発売前の岩田社長の「3秒間での起動を目指す」という発言に期待していたんですけどねー。蓋を開けてみたら……ねぇ?




 こういうことをブログに書くと大抵「本当にゲームが好きならそれくらいの時間は待てるはずだ」とか「オマエはゲームに向いていない」とか言われるもので、あーそうなのか、こんなことを思っているのは自分だけなのか、1秒でも速い起動時間を望んでいる人は「ゲームに向いていない」のかーとショックを受けていたのですが。
 こうやって「1秒でも速い起動時間を実現します!」と名乗りを挙げてくれる企業が出てくれて、あー、自分のような人間もまだゲームをやれるんだとありがたい気持ちでいっぱいになりました。

 いやホント、実際に企業ロゴを外すかどうかはさておき、こういう「1秒でも速い起動時間を」という姿勢がスタンダードになって欲しいです。どんなにリアルで美しいグラフィックであっても、「電源入れんのメンドクセ」と思われたら見てもらえないのですから。


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| ゲーム雑記 | 18:05 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

スマブラXはロード時間があるから意味無いといえば意味が無いというか意味が薄い気がするのですが、ドルビーサラウンドプロロジック2に非対応の理由がロゴを一定時間表示しなければならないのが嫌だからだと聞きました。

| めののん | 2008/09/05 01:27 | URL |

>めののんさん

 出来上がった商品からしてみると「気を使ってあのロード時間かよ」とは思うのですが、作っている最中はそんなことは想像もつかなかったのでしょうし、「起動時間を早くしよう」という意識は多くのクリエイターさんが持っているのかも知れませんね。
 その割には、あまりそういうところは宣伝に出てこないんですけど……

 最初の読み込みはともかく、『スーパーマリオギャラクシー』の「ロードしていると思わせない」工夫とかはホントもっとアピールして良いポイントだったと思うんですけどねー。

| やまなし(管理人) | 2008/09/05 21:22 | URL | ≫ EDIT

作ってる側の人間からしますと
せめてロゴをボタンでスキップできるようにさせてくれないか、と
何度も上に訴えてはおります
しかし大抵はNGで
苦肉の策でロゴ中にソフトリセットするとタイトルへ飛ぶとかしてます
キミの勇者のクライアントの方は神のごとき対応だと思います
最初にロゴを出さないという仕様でOKをもらった事は今まで一度もなかったです
羨ましい・・・
ゲームが面白くなくなりやすい条件の一つに
クライアントがコンセプトとはずれているテコ入れを強制するというのがありますが、
キミの勇者はその点まったく問題なさそうですね

| r | 2008/09/14 18:45 | URL |

> rさん

 なるほど!
 言われてみるとファミコン後期・スーファミ初期くらいは「ボタンを押すとロゴをスキップできた」記憶があって、最近のゲームはそれが出来ないのが不思議で仕方がなかったのですが―――現場の意見では決してなくて、会社(権利者)の意見だったということですか。

 そう考えると、『キミの勇者』の話で「よくOKが出たと思います」という松下さんの一文は僕が思っていた以上に重い一文だったのかも知れませんね。確かにまぁ『どき魔女』をOK出した会社なんで今更かも知れませんが(笑)、SNKプレイモアの特異性が分かるエピソードだと思いました


 今回この貴重なご意見を頂いて最初に思ったのは、「上が分かってくれないから現場に皺寄せが来るんだ」というネガティブなものよりは、「上が分かってくれなくても現場の人達は分かってくれているものなんだな。日本のゲーム業界も捨てたもんじゃないな」というポジティブなものでした。
 もちろん作っている側からすると「形にならなかった意見」というのは口惜しいものだと想像するのですが、プレイヤー側からすると「そういう意識を持っているか」が重要で、いつかそうした意見が形になってくれることを純粋に願えてしまうのです。これからも頑張って下さい。

 『キミの勇者』が成功例になって、「ボタンでロゴがスキップできる」意見が通るようになるとイイんですけどね(もちろん、そんなに単純な話ではないのでしょうが)。

| やまなし(管理人) | 2008/09/14 19:53 | URL | ≫ EDIT















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