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ニンテンドーDSのWi-Fi対応ソフトのWi-Fi接続率は、ほとんどが2割台

 あまり話題になっていませんが、個人的に重要な情報だと思ったインタビュー記事。

 社長が訊く『大合奏!バンドブラザーズDX』発売後 篇


 このインタビュー記事自体は『バンブラDX』の発売後のエピソードを中心に語られているんですが……最後に岩田社長がサラッとこんなことを仰っていました。

<以下、引用>
 インターネットにつなぐことで起こる可能性をご存じないままのお客さんの数をできるだけ少なくしたいですよね。
 Wi-Fi対応のDSソフトのWi-Fi接続率は、なかなか3割を超えないんです。
 でも『バンブラDX』に限っては6割を超えているのですが、それでもWi-Fiで楽曲をダウンロードできることをご存知でないお客様がいらっしゃることが、非常にもったいないと感じているんです。

</ここまで>


 「なかなか3割を超えない」=「ほとんどが2割台に留まっている」ということですよね?
 これってかなりの衝撃情報じゃなかろうかと思いました。

 もちろん「Wi-Fi対応ソフト」と言ってもピンキリで、『バンブラDX』のように「Wi-Fiに繋いでナンボ」というソフトから、一人用のRPGなのに取って付けたようなWi-Fi機能があるだけのソフトもありますし―――平均値が低くなってしまうのは当然なのですが。
 ここでの岩田社長の発言を読む限り、1本辺りの接続率がなかなか3割を超えないということですよね。


 喩えば『クイズマジックアカデミーDS』なんかは、元々がネットワーク対応のアーケードゲームから始まったシリーズなこともあり、「オンラインによる対人戦&常に新しい問題をダウンロード」が前提のゲームデザインになっているのですけど……当然のことながら、このゲームを買ったけどWi-Fiへの接続方法や接続すると出来ることを知らない人も沢山いるんですよね。
 ネット上のブログなり掲示板なりに書き込んでいる人は比較的そうしたことに詳しいと思うのですが、それでも接続方法が分からないという書き込みもありますし、インターネットに疎い人はもっと“分からない”比率が高いんじゃないかと思うのです。

 『バンブラDX』の「6割を超えている」という文言もポジティブに解釈すれば「それだけWi-Fiで出来ることに魅力があるんだ!」と思えるのですが、ネガティブに解釈すれば「それだけオフラインで出来ることが少ないんだ」とも言えるワケで―――
 僕の友達に、『バンブラDX』を買ったのだけど自宅にインターネットが繋がっていない&自分で作曲も出来ないので「曲が全然少ないんだよ!」と嘆いている人がいました。



 まぁ、2割台から6割台までの接続率があるということは、プレイヤー側も柔軟な遊び方をしているとも捉えられるのかも知れませんが。理想論を言わせてもらえば10割を目指したいところですよね。



 というのも……
 やはりゲームを作る立場を想像してみれば、「Wi-Fi接続率が2割台」なのと「Wi-Fi接続率が10割近い」のとでは作れるゲームが全然違うものになってしまうと思うのです。
 それはもちろん“自宅ではWi-Fi環境があるけれど外で遊ぶ場合はWi-Fi環境がない”というケースもあるから仕方ないんですけど、前述の『クイズマジックアカデミーDS』なんかも「一人でもじっくり楽しめるアカデミーモードを搭載!」を謳い文句にされていましたものね。

 このゲームに関して言えば、アカデミーモードでも(普段の授業は)Wi-Fi対戦が可能なんですけど……
 「Wi-Fi接続率が2割台」という状況でゲームを作るのならば、オンラインはオマケ要素で、メインはあくまでオフラインに作るしかないんじゃないかと思ったのです。



 かと言って、「オンライン環境があることを前提」で作られているWiiウェアのソフトもまだまだ盛り上がっているとは言い切れませんし(『ロックマン9』で状況は変わるかもですが…)―――
 オンラインを最大の長所にしていたXbox360が日本では売上げ苦戦&逆に一人用RPGを投入後に上向きになっていったことや、DSやWiiのソフトもWi-Fi対応というだけでは売上げが上がらない傾向があるワケで。

 そもそも日本人は「ゲームをインターネットに繋ぐ」ことに魅力を感じていないのかも知れませんね。“魅力を感じていない”どころか“抵抗がある”とか“敷居が高い”くらいに言い換えてもイイのかも。
 「PSPを持ち寄ってみんなで遊ぼう」で『モンハン』や『ファンタシースターポータブル』がヒットしたことはその裏返しとも言えるワケで―――そうなるとオンライン対応を前面に押し出すであろうWii版『モンハン3』やDS版『ファンタシースターZERO』は思ったほど伸びず、「ほら!任天堂ハードではゲームらしいゲームが売れないんだ!」と鬼の首を獲ったかのように騒がれるんだろうなぁと今から悲観しているという(笑)。


 でも、マジメな話。
 「次世代機の鍵はネットワークにある!」とXbox360、PS3、Wiiがそれぞれオンライン必須の機能を装備していった結果、国内市場ではDSやPSPといった携帯ハードの普及台数に全く及んでいないというのもこの辺の背景があると思うんですけどね。


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| ゲーム雑記 | 18:07 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

お初にお目にかかります。影ながら楽しみに拝見させて頂いてます(笑)
やまなしさんがおっしゃる様にオンラインがキーになるハズなのに、日本人は抵抗がある、気質が合わない…とまでは言えませんが(最近は結構楽しんでいる方も多い様ですし、FPSが多いと言うのも面白い所ですが)なかなか続かない、というのはあると思いますよ。
実際私も少しながらオンラインゲームをするんですが、何となく離れてしまいます。
もしかすると、人間関係がゲームでも成り立つと重みになってしまって本来娯楽であるハズなのにそっぽを向いてしまう事もあるかも…なんて私だけかも知れないですけど(笑)

今回コメントする事自体人生初だったので、まとまりがなく、また無駄に長くなってしまいました~。
どうぞこれからも体にはくれぐれも気をつけて、お仕事も頑張って下さい!長文失礼しました。

| スキ丸 | 2008/09/27 23:27 | URL |

バンブラDXは
wifi繋がなくても普通の音ゲー程度の曲数はあるので
実際は他に比べて少ないって事はないんですよね
まあ、100曲追加できるから、少なく感じてしまうのもわかりますけどね

| ああああ | 2008/09/28 11:23 | URL |

>スキ丸さん
 はじめまして。人生初コメントがウチのブログなんかで恐縮です。

 この記事を書いた後もチラチラと考えていたんですが、「日本人にとってゲームは競い合うものではない」というのが一番の理由なのかなーと思いました。
 対戦・協力プレイのゲームは昔も今も大人気ですが、それは「世界で一番上手いヤツを決める」といったものではなく「みんなでワイワイ遊びたい」というものに近くて。ボイスチャット付きのゲームをみんなで「せーの!」で開始するのならともかく、知らない誰かと対戦して勝ちたいという欲求は少ないんじゃないですかねぇ。中流意識が強いというか。

 “名人”がもてはやされたシューティングゲーム時代とか、『ストII』が社会現象になった格闘ゲーム時代には、上手い人の超絶プレイをみんなが憧れて観ていたのかも知れませんが……いつしかそれに付いていける人が減っていったのを考えると、みんながそれなりに楽しめる和製RPGが日本で人気なのも頷けるというか。


 僕の方こそまとまりのない文章になってしまいました(笑)。
 もうちょっと考えがまとまったら別記事にするかもです。ではでは。


>ああああさん
 これは音楽ジャンルの話なのかなーと思います。
 あのCMを見ると、いわゆる“J-POP”がたくさん収録されているように思えるのですが、初期収録曲のほとんどは“クラシック”ばかりだった―――みたいな話なんだと思います。

 まぁ、その友人は「自分の興味がないものはクソだ!」という思想の人間なんで、J-POPであっても興味ない人の曲が多かったとかそういう話なのかも知れませんが(笑)。視野を広げた方が人生は楽しいのにね、と彼を見ていると常に思います。

| やまなし(管理人) | 2008/09/28 20:44 | URL | ≫ EDIT

360ですら接続率というかゴールドとシルバー合わせても、6割程度しか加入していないという事実があります。
ネットに繋ぐということ自体がもの凄く敷居の高いことなのかもしれません。
そもそも都市部はともかく、地方では家庭へのネットの普及率もまだまだ低いのも原因の1つですが、ネットを引いている家庭でもPCをモデムに直結しているのがほとんどですし、そのせいもあってかゲームをネットに繋ぐにはもう1回線契約しなきゃいけないと思っている人もたくさんいます。
WiFiに関しては、家庭への普及率がそもそもDS所有家庭の3割もあるのか疑問です。
無線LAN機器を持って住宅街を歩いてみても、(使えるかどうかは別として)拾える基地局の数は僅かですしね。(ステルスにしてる基地局なんてほとんどないと思うので、実数に近いと思っています。)
更に設定の難しさは有線以上です。簡単接続のAOSSが使えればいいですが、アレはアレでトラブルを起こすことも多いです。
私も試したことがありますが、AOSSボタンを押した瞬間に手動設定していた機器が全部接続不可になって倒れそうになりました。(元に戻すのがどれほど大変だったか・・・。)

| どんちゃん | 2008/09/29 11:12 | URL |

>どんちゃんさん

 Xbox360で6割ですかー。実を言うと、もっと少ないんじゃないかと思っていました。
 『テイルズ』『インアン』発売以後はもうちょっと下がったかも知れませんね。逆に言うと、ネット接続率が下がって初めて「Xbox360は新規ユーザーが拡大している」ということなのかな?

>そのせいもあってかゲームをネットに繋ぐにはもう1回線契約しなきゃいけないと思っている人もたくさんいます。
 これは僕も思っていました。
 ていうか、今でもよく分かっていなかったりします(笑)。プロバイダによっては「PC1台あたり幾ら」という契約だったりしますし、この辺の複雑さがネックになっているんでしょうね。任天堂がフレッツと提携したのも納得。

 しかしまぁ…今回ちょっと思ったのは「バンブラDXは6割台」「でも、他は2割台」というのは、必ずしも設定とか契約とかの話だけではなくて、環境はあっても接続しない人が多いということなのかなーと。バンブラDXを買った人がたまたまそういう環境がある人ばかりだったという可能性もありますが(笑)。

 「環境以前に魅力がない」というのが大勢の意見なのかもと。
 この辺はまた別記事で書くかもです。

>簡単接続のAOSSが使えればいいですが、
 我が家はAOSS接続です。
 設定いじれるほどの知識がないこともあって、トラブルになったことはないですねー。初期セッティング20分で、新規接続も2分くもかからず済むし、便利なのは便利だと思います。

| やまなし(管理人) | 2008/09/29 20:48 | URL | ≫ EDIT

あ、360の6割というのはLive!の加入者数であって、同時接続者数とかではないです。
なので、オフラインゲームが流行っても数字は下がらないです。
おそらくDSの2割というのもそのゲームで1回でも接続したことのある人の数だと思ってたのですが、違うんでしょうか?
バンブラDXの場合、曲を貰いに行くだけならお店のHotspotでも可能なので、それで接続率が上がってるのかなと思います。

| どんちゃん | 2008/10/01 18:32 | URL |

>どんちゃんさん

 あー、ちょっと僕の言葉が足りませんでした。

 『テイルズ』『インアン』目当てでXbox360を購入した人が多い→そういう人は「オフラインのRPGを遊びたい人」なのでLive加入率は下がるだろうなぁ→接続率が下がることは、幅広いジャンルのゲームが売れていることの証明なのかも。

 と、こんな思考回路での発言でした。ちょっと一足飛びで書いちゃったので「何言ってんだ、コイツ?」と思われかねない文章でしたね。すみません。なのでDSの2割台という話も「1回でも接続したことのある人の数」で間違いないと思います。


>曲を貰いに行くだけならお店のHotspotでも可能なので
 ですね。実を言うと、この記事内に書いた『バンブラDX』を買った友人は、その後にウチに来て幾つか曲をダウンロードして帰っていきました。携帯できるゲーム機ゆえ、こういう方法での接続もありえるんですよね。

 しかし、これはオンラインを「DL要素」に使っているゲームの話であって……
 『PS0』とか『ドラクエ9』はこうはいかないんだろうなぁと、今からどうなるか期待半分・不安半分というところです。

| やまなし(管理人) | 2008/10/01 21:25 | URL | ≫ EDIT















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