やまなしなひび-Diary SIDE-

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正直、ニンテンドーDSiはあんまり売れないで欲しいと思っています

 僕は恐らく「任天堂ファン」だと思います。
 そして、「ファンだからこそ」書かなければならないこともあるのです。今日はそんな記事。



 任天堂は11月1日に、ニンテンドーDS→ニンテンドーDS Liteに続く上位機種:ニンテンドーDSiを発売します。ニンテンドーDS Liteに幾つかの改良を加え(液晶が大きく、スピーカーの音質も良くなっているらしい)、SDカードスロットが付いてカメラ機能・音楽再生機能を搭載。
 “遊べるソフト”はDSもDS LiteもDSiもほとんど一緒なんですが、DSi専用ソフトというものも出てくるそうです(現時点で発表されているのはダウンロードソフトだけですが)。

 逆に失った機能としては―――DS、DS Liteに搭載されていたGBAスロットは廃止されたので、GBAのソフトやGBAスロットを使うDSソフトは遊べず、充電の持続時間は下がり、価格は18900円と上がりました(現在流通しているDS Liteは定価16800円)。なので、「DSiとDS Liteは併売していく」というのが一応の任天堂の方針だそうな。DS Lite出した時も「DS LiteとDSは併売していく」と言っていた気がしますけどね!


 まぁ、この辺は公式サイトを読んで下されば詳しいことが書いてあります。



 日経新聞にスクープ記事が出た時は「任天堂は何を考えているんだ……」と落胆したのですが、任天堂カンファレンスでの岩田社長の講演を聞いて一応は納得しました。DSiを発売する理由は「一世帯辺りのDSユーザー数と、一世帯辺りのDS所有数の数を埋めるため」と。

 具体的な数字を出すと……1つの家庭に「DSを遊ぶ人」は2.8人いるんだけれど、1つの家庭に「DS本体」は1.8台しかない。この1.0の差を埋めて、“自分専用のDS”を持ってもらうために作られたのがDSiだということで。
 なるほど、カメラや音楽機能は「DSのソフトは遊ぶけど自分専用のDSは別に要らないなぁ」と思っていた人の背中を押すために付けられた機能で、液晶が大きくなったのはカメラのため、スピーカーが良くなったのは音楽機能のためと考えれば合点はいきますね。



 本来、「既に自分専用のDSを持っている人」は対象にしていなかったはずなんですよね。
 なので、ネット上のそこらで議論されていた「わざわざ新しい本体を買うほどの機能ではない」とか「カメラ機能を活かした新しいソフトが出てくるはずだ!」という意見は、任天堂の意図からは外れているんだと思います(もちろん、任天堂の意図に沿わなきゃならないなんてこともありませんが)。


 任天堂はソフト屋です。
 面白いゲームソフトを作って、そのソフトを遊ぶためのハード(ゲーム機)を買わせるのが目的の企業です。一人の人にDSを何台も買わせるよりかは、そのお金でソフトを買ってもらった方がありがたいはずなんです。(そもそも僕は、一つのゲーム機を何度もモデルチェンジしてその度に買わせようというビジネスが支持されるとは思っていません)

 小売店さんにとっても、ハード(ゲーム機)よりもソフトの方が利幅が大きいワケですしね。



 なので、僕はDSiを買わないつもりです。
 そのお金でDSやWiiのソフトを買います。



 ……と、ここまで「DSiを買おうと思っていた人」に冷や水を浴びせるような文章を書いてきましたが。
 実を言うと「買おうと思ってしまう気持ち」も分からなくはないですし、その点で言うと任天堂が曖昧にしていることで悩んでいる人も多いと思うんです。僕も「自分は買わない」とは思いつつも気になる理由はそこにあります。


 それは、たった一つの疑問。

 「ニンテンドーDSi専用ソフトはどのくらい発売されるのだろうか?」


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 僕は先ほど任天堂を「面白いソフトを作って、そのソフトを遊ぶためのハードを買わせるのが目的の企業」と書きました。それは『スーパーマリオブラザーズ』とファミリーコンピュータの頃からそうですし、ニンテンドーDS(DS Lite)もWiiもソフトがあったから売れたのです。

 同じことがDSiにも言えて―――
 こんな新型機種を出すということは、スゲー面白いDSi専用ソフトを出すに違いない!と思っている人がDSiに期待をしているということでしょう。しかし……僕は敢えて、ちょっと待ってくれと言いたいです。


 現時点で発表されているDSi専用ソフトというのは、『ニンテンドーDSiブラウザー』『うごくメモ帳』『ちょっと脳トレ(文系・理系)』だけです(いずれもダウンロードタイトル)。もちろんこの中に目当てなソフトがあるのなら構いませんけど、「まだ発表されないけどいずれ発表されるはずだ!」と勝手な期待をされてもその期待に任天堂やサードメーカーが応えられるとは思いません。

 仮にDSiが100万台売れたとしても、Wiiの6分の1以下、DS全体の23分の1以下とかの市場規模しかないワケで―――しかも、岩田社長の言葉を信じるのならば、この100万人は「DSのソフトは遊ぶけど自分専用のDSは別に要らないなぁ」と思っていた人をターゲットにしているので、ゲームらしいゲームというよりはツール的なものが多くなるはず。方向性としては、Wiiチャンネルのそれに近いんじゃないかと予想します。
 『マリオ』や『ゼルダ』といったシリーズ作品の続編をDSiで出したら、“DS(Lite)は持っているけどDSiは持っていない”という大多数のユーザーの怒りを買うワケですしね。


 そもそも「DSiならではの面白いソフト」なんてありますかね?
 喩えばカメラ機能を使って『バーコードバトラー』のようなゲームを出すんじゃないかなんて説もありますけど、『バーコードバトラー』って何年前のゲームですか。ゲーム業界にはその後『モンスターファーム』みたいなソフトも出てきたワケですし、そうしたゲームが今更「DSiならではだ!」と思えるほど面白いとは思えません。

 もう一つ言うと。そうしたソフトを「DSi専用ソフト」として出すのなら、『顔トレ』のように「カメラ付きDSソフト」として出せばイイだけの話であって―――「DSiならではの面白いソフト」とは思えないんですよ。散々噂されているバーチャルコンソールとかもそう。バーチャルコンソールは「ついで」の需要はあるだろうけど、「そのためにハードを買う」ほどの集客力はないと思います(バーチャルコンソール目当てにWii買った僕が言うのもアレだけど)。




 もちろん「DSiウェア」の価格体系を発表したくらいなので、ある程度のラインナップを考えている可能性はありますけど―――ぶっちゃけた話、そうしたダウンロードソフトは「ニンテンドーDSシリーズの後継機」に引き継がれるための下地作りなんじゃないかとも思うワケで。
 それが2年後か3年後かは分かりませんが、任天堂は“次の携帯ゲーム機”を発売することになることでしょう(ライバル社の動向次第で時期は変わる)。そう考えると、DSiの寿命ってどれだけなんだろう?と疑問と一緒に不安がやってくるのです。


 DSiが何百万台も売れたとして、その「DSi専用タイトル」が禄に出てこないまま、「DSの後継機」が発表されてしまったら―――DSiを買った人はガッカリしてしまうワケですし。
 逆にDSiが売れすぎた結果、「DSの後継機」の発売を遅らせたのだとしたら―――「DSの後継機」が直に出るだろうからとDSiをスルーした人をヤキモキさせてしまうワケで。


 DSiが売れまくる未来って、そんなに幸せなものじゃなくないか?
 だから僕は「DSiにはあんまり売れないで欲しいなぁ」と思っているのです。

 もちろん「DSの後継機」が出てくるまでの数年間で、「DSiならではの面白さ」を値段分楽しませてくれるのなら問題はありませんけど―――その期待を“まだ発表されていないサービス”“まだ発表されていないソフト”にかぶせてしまうのならば、そうしたサービスやソフトが発表されてからDSiを買えばイイんでないの?と僕は思うのです。

 もちろん、DS Liteの頃の「本体が手に入らない難民」の記憶があるからいち早くという気持ちも起こるんでしょうけど……Wiiだって半年後には品薄解消されたワケですし、今回もちょっと待てばフツーに買えるようになるんじゃないかと思いますよ。





 「今持っているDSが調子悪いから買い換えたい!」とか「デジカメ持っていないからデジカメ付きDSが欲しい!」とか「どうせ今持っているDS売っちゃうし!」といった人にとっては、“購入の丁度イイ機会”にはなると思うんですけど。そうでもない人が18900円を出して買ったとして、買ってから「DSi専用ソフトが全然出ねえじゃないか!」と文句を言うのが目に見えて……
 あぁ、ネット上では別に買ってなくても文句言う人いっぱいいそうだなぁ。DSiが売れたら「専用ソフトも禄に出ていないものを高値で売りつけて!」と文句を言って、DSiが売れなかったら「ほら見たことだろう!任天堂の天下は終わりだ!」と大騒ぎ。どちらに転がっても任天堂をコケ下ろす手段に使えまっせ!


 確かに、DSiのスペックで出来るようになることは多いとは思うんですよ。
 DSに比べて保存領域が上がったので、ソフトの体験版配信も幅広く出来るでしょうしね。現在のDSソフトの体験版は容量の少ないものを、“電源が切れるまで”しか遊べませんが―――この制約から解放される可能性はあります。が、それはあくまでDSiを基準にしたサービスをした場合であって、2000万台以上普及しているDS(とDS Lite)を基準にしたらそのサービスは「大多数の人が受けられないサービス」になってしまいます。



 うーん……
 結局のところ、Wiiモーションプラスが出てきた時と同じ感想になってしまうんですよ。

 それ、Wiiの(DSの)次世代機でやれば良かったんじゃね?

 既にWiiやDSを堪能している自分からしてみると、任天堂から直接それを否定されたようで受け入れがたいというか。大好きだった清純派アイドルが髪染めてギャル風メイクに路線変更してきた時の感覚というか。貧乳が可愛かった恋人が豊胸手術を受けてきた時の感覚というか。ゴメンなさい、今のは妄想の話です。貧乳の恋人なんて本当はいません。死にたい。



 個人的には「DSiならでは」のサービスやソフトが出てくるまではスルーするつもりですし、出てきて初めてようやく18900円の価値があるかを検討する方向ですが―――「DSiならでは」のソフトを考えるくらいなら、その力を「Wiiならでは」とか「Wiiリモコンならでは」とか「バランスWiiボードならでは」とか「Wiiスピークならでは」とか「Wiiモーションプラスならでは」とかに注いで欲しいと思っています。

 ザッパーなんて『リンクのボウガントレーニング』出してから一つも対応タイトル出してないしね!
 (Wiiウェアではサードから『ワイルドウェストガンズ』が出たけど)


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