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変わらない価値のあるもの

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「キャラの呼び方」にも意味があるのだ

【どきどき魔女神判】
・ルル「シモベ」
・まほ「アクジさん」
・マリア「アクジ」
・れんげ「あーたん」
・あやめ「キミ」
・ゆーま「西村さん」
・メリー「アクジ様」
・イブ先生「西村君」
・ノエル「西村アクジ」


 確かこんなカンジだったはず。
 ものの見事に全ヒロイン(一人男が混じっている気もするけど)、主人公の呼び方が違うんですよ。この法則は続編の『どきどき魔女神判2』でもほぼ適用されていて(くれはと烈火は「西村君」と被っていた気がしますが……)、ギャルゲーにおいて“主人公をどう呼ぶのか”はヒロインを表現する大事な要素になっているんだなーと感心したのです。


 ということで今日は「キャラの名前」にもバランスが必要なのだ」の続き。
 そのキャラが他のキャラをどう呼んでいるのか&どう呼ばれているのかが“キャラ立ち”に影響を与えるという話です。


 まぁ、このブログを読んでいる人は全員『どきどき魔女神判』を買って遊んだはずだよねっ!
 と開き直れるほど売れたゲームでもありませんし、恐らくこのブログを読んでいる人の大多数は『どき魔女』をプレイしたことがないでしょうし。もうちょっとメジャーなギャルゲーの例を出せればイイのですが、僕はほとんどギャルゲーをやらない人間なので「みんなが知っているギャルゲー」を僕が知らないのですよ。



【CLANNAD】
・渚「岡崎さん」
・杏「朋也」
・ことみ「朋也くん」
・智代「岡崎」
・風子「岡崎さん」


 ということで、僕はアニメ版しか知らんのですが持ってきました。
 多分、初期設定はこれであっていますよね?椋は「岡崎くん」だったか「岡崎さん」だったか……こないだアニメ版の『アフター』を観ていたら「岡崎くん」と呼んでいたので、「岡崎くん」だったのかな。ちょっと自信なし。


 重要なのは“呼び方が違う”ことではなく、“呼び方がキャラの個性を表現している”という点。
 渚は「岡崎さん」という呼び方で気弱さや大人しさを表現し、杏は「朋也」という呼び方で馴れ馴れしさや親しさを表現している―――といった様に。ギャルゲーのヒロインの主人公を呼ぶ“呼び名”がバラバラなのは、様々なヒロインがいることの表れとともに、主人公と複数のヒロインが様々な関係で繋がっていることの表れなんでしょう。

 逆に言うと、「ヒロインが全員ツンデレ」の場合とかはどうなるんでしょうね?
 「ヒロインが全員妹」の場合は、その“呼び名”で個性を表現していましたっけ。僕はどっちも観たことはないのですが。


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 つーか、『どき魔女2』の限定版はまだ値下がりしているのか!
 50%オフくらいの時に僕は「幾らなんでも底値だろう」と書いていたのですが、信じてその時に買った人には申し訳ないです(10月24日現在67%オフ)。もちろん僕は予約して発売日に買いましたよ!ねんどろいどは部屋の一番目立つとこに飾ってますよ!



 閑話休題。
 最初にギャルゲーの話題を持ってきたのは、ギャルゲーの構造は「ヒロインと主人公」の関係性を重視しているので分かりやすいと思ったから。ギャルゲーを作るにしても、漫画を描くにしても、当然ながら「ヒロインと主人公」の関係性だけで物語は作れませんよね。ハーレム作品であっても、「ヒロイン同士」の関係性は重要なのです。

 上の例で言っても、『どき魔女』のあやめは他のキャラを苗字で呼ぶとか、『CLANNAD』の渚は“男はさん付け”“女はちゃん付け”で呼ぶとか―――他のキャラをどう呼ぶのかに個性が付けられています。
 これはまぁ、計算でやっているというよりは、キャラクターを考えた際に自然と出てくるものなんでしょうね(ゲームやアニメの場合はシナリオも分業にすることが多いでしょうから設定とかも作ってありそうですが)。


 喩えば、『スラムダンク』で言えば……

・桜木「ルカワ」
・桜木「ゴリ」
・桜木「ミッチー」
(・桜木「リョーちん」)

・宮城「流川」
・宮城「ダンナ」
・宮城「三井サン」
(・宮城「花道」)

 同じキャラを呼んでいるのに、“呼ぶ側のキャラ”によって呼び方が違うという。
 ここまで分かりやすい例は多くはありませんが(桜木はほとんどのキャラを本名で呼ばないし)、井上雄彦先生の漫画はそう言えば“キャラの呼び方”を細かく設定している気がしますね。野宮→戸川の「ビンス」とか、おつう→武蔵の「武しゃん」とか。

 この例を見れば分かりやすいように、三井寿のことを「ミッチー」と呼ぶのは、“呼ばれる”三井の個性ではなく“呼ぶ”桜木の個性を表しているというのが注目点ですね。そして、これに法則性というか一貫性を持たせると随分とキャラが立ってくるという。「全キャラ苗字で呼ぶ」とか「全員をさん付けで呼ぶ」とかも良い例ですね。桜木の「本名を覚えない」というのもそうか。



 しかしまぁ、この方法が必ずしも正解ということでもなく―――
 あまりにみんながみんな色んな呼び方をしてしまうと、そのキャラの名前を覚えなくなってしまうという可能性もあって。喩えば、もし赤木が「ゴリ」「ダンナ」「キャプテン」としか呼ばれていなかったとしたら、読者は本名が分からなくなってしまうというか。

 なので、敢えて“呼び方”を統一している漫画もあるんですよね。
 『おおきく振りかぶって』を初めて読んだ時は“野球部男子全員が苗字で呼び合う”のに驚きました。フツーこの年代の男が集まれば、下の名前で呼ばれるヤツとかアダナで呼ばれるヤツとかが出てくると思うんですけど(現に他の学校は“呼び方”で上下関係を表していたりする)―――“呼び方”をイジることによって読者がキャラの名前を識別出来なくなるのを避けたのかなぁと思いました。




 結局のところ、“何を優先するのか”によって最適な方法も変わるという話ですね。
 くん付けとか、さん付けとか、苗字で呼んでるのか名前で呼んでるのかとか―――読んでいる側・観ている側・プレイしている側からするとさほど気にする必要もないのですけど、作っている側はそういうところにも気を使っているもんなんだよという話でした。


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| 漫画作成 | 18:38 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

もちろん私も予約して発売日に買いましたよ! そして先日ついに逆パンダ&うさ丸コンプしてルル様エンドに辿り着きましたよ! ……本当にいいゲームなのに(´;ω;`)

細かいところですが、マリアは最初アクジを「西村」って呼んでましたね。
「さっさとかかってきなさい! 西村アクジ!」
の後(神判後)から「アクジ」になってたような。
……あ、「西村」でもかぶってない! すごい!

| 往乃 | 2008/10/24 20:28 | URL | ≫ EDIT

>往乃さん

 すげえ!これだけブログで取り上げている僕ですら、1作目も2作目も1周ずつしかやっていないのに!1作目なんか孤独エンドしか観たことないのに!(笑)

 いやぁ……なんつーか、性格的に「何周もプレイするぞ!」というのが出来ないので……
 今2周目のプレイに備えて、必死に1周目の内容を忘れようとしているところです。

>マリアは最初アクジを「西村」って呼んでましたね。
 あぁ!確かにそうだったかも。
 なので、僕は最初マリアを幼なじみキャラとして認識出来ていなくて、後から「え?メガネっこでオカルトマニアな委員長のくせに幼なじみって属性独占しすぎじゃね」と戸惑ったものでした。この辺、2周目をプレイする時にチェックし直そうと思います。情報どうもです!

| やまなし(管理人) | 2008/10/24 21:44 | URL | ≫ EDIT

おお振りしかわからんですが、言われてみれば確かに基本的に名字でしか呼び合わないですね。
西浦だけで10人いて、最初は西浦の中だけでもわけわからん状態だったので、
効果的かつ賢明な判断ですね。

12巻早く出してくれー先が気になる(笑)

| sou | 2008/10/24 22:16 | URL |

>souさん

 コメントどうもです。
 僕もあまり良い例が思いつかなかったので、お手元の漫画・アニメ・ゲームで照らし合わせてみてもらえれば、当てはまるものと当てはまらないものがあると思います(笑)。その裏に作り手の意図があるのか、何にも考えていないのか、推測するのも楽しいですしね。

>12巻早く出してくれー
 11巻を早くAmazon届けてくれー(29日発売の他の漫画とセットで注文したのでまだ届いていないという……)

| やまなし(管理人) | 2008/10/25 21:04 | URL | ≫ EDIT















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