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テレビ版『ガンダム』は玩具を売るためのアニメでした

 『ガンダム』ってのは最近のじゃなくて、79年に放送された初代『機動戦士ガンダム』のことね!


 合体ロボットものとしての『機動戦士ガンダム』(情報元:サイオンジ探偵社さん)

 テレビ版派の自分としても同感。玩具を売るために入れられた要素であっても、それを上手く物語の盛り上がりに組み込んでいたのがテレビ版『ガンダム』だと思います。というか、劇場版は数年前ケーブルテレビの連夜放送(アニマックスだったと思う…)をチラチラ観たことしかないので、ビグ・ザム戦がそんなことになっていたとは知りませんでした。


 僕は81年生まれなので、当然ながらテレビ版(79年)も劇場版(81年)もリアルタイムには観ていませんし。テレビ版も2000年にレンタルビデオで借りて全話観た程度なので、当時を知らない自分が偉そうに語れることはないのですが―――




 テレビ版と劇場版って、想像以上に別物なんですよね。
 テレビ版を編集(+新規描き下ろし)して3本にまとめたのが劇場版ではあるんですが、実際に観てみると描いているものは随分と違うと思うんですよ。それは上述した記事で書かれているメカ的なリアリティの部分もそうなんですが……


 テレビ版だと確か後半まで「ニュータイプ」という言葉は出てこないのですが(マチルダさんがそれっぽい発言はしている)、劇場版だと結構早い段階から「ニュータイプ」という言葉が出てきた記憶があります。
 それを当時(数年前)は「テレビ版終盤で人気になった“ニュータイプ”の概念だから、劇場版では序盤から登場させたんだろうな」と考えていたのですが……富野メモによると富野監督は早い段階から後半の展開を考えていたという説もありますし。何が真実なのかは、もはや何が何だか。


 「真実」のことはさておき。
 「結果」としては実は凄く理に適っていたのかなぁと、最近は思うようになりました。



 テレビ版の『機動戦士ガンダム』は玩具を売るためのアニメでした。
 それは「クリエイターの描きたいものが商業主義に潰される」といった批判を受けがちですが、冒頭に紹介した記事で書かれていた「(玩具として売りたいがために登場した)Gメカの構造が作中でドラマチックに活かされる」事例のように、スタッフは“玩具を売るため”という縛りを活かして作品を作っていたんですよね。

 「ニュータイプ」についても同様で。当時のテレビアニメは「ビデオに録画して何度も繰り返して観られる」とか「DVDを売って何度も観られる」ものではなかったのですから、20~30話先に向けた伏線なんか張っても覚えてもらえないはずなんです。
 それよりも、1話1話の盛り上がりの中で「このロボットの玩具を買いたい!」と思わせなければならなかった―――そうした縛りの中でマチルダさんがアムロの才能を見抜くというシーンを印象的に描いていたのだから、それもまたスタッフの執念だったのでしょう。



 ちなみに『ガンダム』放映当時、玩具を売っていたのはバンダイではなくクローバー。
 クローバーが作っていた『ガンダム』玩具はこんなカンジです。後のガンプラを知っていると「え!?」と思いますよね(笑)。
 でも、当然ながら『ガンダム』以前にガンプラはありませんでしたし、それまでのロボットアニメの流れを受け継いで『ガンダム』もこうした玩具を売ろうとしたのですよ(だからGメカみたいなのが出てきた)。


 残念ながらクローバーの『ガンダム』玩具は売れず、3月の春休み商戦に向けて2月から新番組を始めるために『ガンダム』は1月に打ち切り。それ以降の経緯は諸説あるのですが、バンダイが商品化の権利を獲得して後にプラモデルを発売。日本中を巻き込んだ大ブームを後に起こします。
 玩具は売れませんでしたが、大人を中心にした“熱心なファン”を抱えていたことで再放送化が決定し、これもまた大ブームを引き起こす最大の要因になります。



 この辺の話はWikipediaとかこちらの記事を参考にさせてもらいました。又聞きの又聞きというレベルなので信憑性はさておき、非常に面白い話ですよね。

(関連記事:アニメDVDと大作ゲーム




 で―――ようやく登場ですね。
 そのガンプラブームと同時期に、劇場版の『ガンダム』が出てくるワケですよ。

 劇場版は「お金を払って観に来る人」が対象ですし、その気になれば何度も見返すことが出来ます。「一度しか観られない」ことを想定して作っていたテレビ版とは状況が違うワケで、序盤ではそれほどストーリーに絡まない「ニュータイプ」という用語を序盤から出しても構わない状況だったんですよね。そうした方がファンにも喜ばれるでしょうし。

 「玩具」という意味でも、それまでのロボット玩具の延長線上にあったクローバーのものとは違い、バンダイのガンプラはリアリティ志向が強く……ガンプラブームに熱狂していた人々からすれば、クローバーが売りたかった「Gメカ」のようなロボロボしたものよりも、「コアブースター」のような戦闘機っぽいものの方が喜ばれたんでしょうね。



 なので、テレビ版から劇場版になるに際しての変更点は「玩具っぽさがなくなった」「リアリティを追求した」ものが多く、それ故にファンの間では「テレビ版は玩具会社に言われて作らされたもので、劇場版こそがスタッフが本当に作りたかった完全版だ!」いう認識を持っている人も少なくないんでしょうけど―――

 それは単に、テレビ版と劇場版では売りたかった商品が違った(前者はクローバー製の玩具で後者はバンダイ製のプラモデル)のと、ビジネスモデルが変化して“求められているもの”も変化しただけのことなんじゃないかと思ったのです。



 対象が違うものを比べても仕方がないというか……ね。
 男性向けのエロ本と女性向けのエロ本を比べて「どっちが優れてる!?」なんて議論をしても仕方がないだろう―――これって『ガンダム』に限らず、全ての分野において言えることですよ(もちろん男性向けと女性向けでエロ本の傾向がどう違うのかを考察したりするのは意味あることでしょうけどね)。



 僕自身、Gメカとかガンダムハンマーとかザクレロとか、劇場版では排除されてしまった要素が凄く好きなんですよ。あのメカメカしていたものを見ると、当時のロボットアニメの流れを痛烈に感じるというか。便利な言葉に逃げちゃいますけど、「味がある」なーと思うのです。
 もちろん、「洗練された」劇場版の良さも否定しませんし、特にテレビ版では安彦氏がぶっ倒れたことで終盤使い回しの絵が多くなってしまったのを、劇場版では新規描き下ろしで補っているワケで―――劇場版を『完全版ガンダム』と呼ぶことに異論はないのですけど。


 劇場版も良いけど、個人的にはやっぱりテレビ版の方が愛しさを感じてしまうなぁと。


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| アニメ雑記 | 18:05 | comments:15 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

劇場版が大幅にリアルになったって言うより、ガンプラ改造等のMSV展開に合う様に製作側がすり合わせたんじゃないかと思ったり。自分もリアル視聴はしませんでしたが、小説版のガンダムでアムロが死ぬと聞いた時はショックでしたね。(後にTV版にすり合わせた。小説も出てたような)ニュータイプは物語りの幕引きのための便利設定な気がします。しかし人気が出て続編が作られるとなんかNTって悲惨な事だらけに、最終的にはそこからの脱却の為にF91→Vへと続くが失敗みたいな。劇場版「逆襲のシャア」で本当は冨野監督はガンダムを終わらせたかったと思います。初期プロットがMSの否定的結末で終わる予定だったがスポンサーに蹴られたらしいです。もしかしたら1stガンダムで終わらせる気だったのかも・・・(無論当時の状況を考えれば一年放送で綺麗に終わらして続編作るとはあまり予想してなかったと予想します)なんか飛び飛びでまとまりが無いけど長文失礼しました。

| 80年生まれガノタの妄想 | 2009/01/06 03:06 | URL | ≫ EDIT

>80年生まれガノタの妄想さん

>劇場版が大幅にリアルになったって言うより、ガンプラ改造等のMSV展開に合う様に製作側がすり合わせたんじゃないか
 僕もそう思います。
 正確には記事の冒頭に紹介した記事で「劇場版はリアリティが後付けされている感が……」と表現されているのを読んで、その通りだ!と2日前に思いました(笑)。なんていうか、当時のファンが求めていた方向にシフトしていった結果だと思うんですよね。

 僕は小説版は読んでいないんですが、本当に富野監督個人が作りたかった『ガンダム』は小説版なのかなーとも思い。でも、作りたかったものと、ファンが喜ぶものと、スポンサーが喜ぶものと、色んなバランスを取って生まれるのが作品なので―――そうした熱を持つテレビ版はテレビ版の、劇場版は劇場版の良さがあるのかなと思います。


>劇場版「逆襲のシャア」で本当は冨野監督はガンダムを終わらせたかったと思います。
 実際、『Z』の時も『ZZ』の時も「これで最後にする」つもりで途中までは作ったんじゃないかなぁ……でも、途中で「続編を作りましょう!」と言われて、そうするしかなかったとかだ(と『ターンエーの癒し』に書いてあったような……もう手放しちゃったのでうろ覚えですが)。
 それはまぁ作品としては不幸なことですけど、結果としてファンは増えてサンライズもバンダイも大きくなったので―――何が良いことだったのかは自分には分かりません。『Zガンダム』がなければ、こんな記事を自分が書いていることもなかったでしょうしね。

| やまなし(管理人) | 2009/01/06 08:03 | URL | ≫ EDIT

 改めてTV版のガンダムを見直してみると、他のメカニックに比べGアーマーに関する説明的な演出には多くの時間を割いているんですね。

 黒い三連星が登場した時に、アムロがセイラに操縦法を教える一方でGアーマーの性能に愚痴をこぼしていたり、カイとミハルの悲恋の裏ではGパーツの運用面での問題を改善する会議をひらき、合体の訓練をしていたり。
 どちらかと言えばスーパーロボットよりのGパーツであっても、こういった演出で矛盾を減らしてリアリティを出そうとしてたのかもしれませんね。 (デザイン上の矛盾は増えましたが)
 同じ様なリアリティ演出としては、敵味方が一つの画面に納まるようにミノフスキー粒子を考えたと言うのを何かで読んだ気がします。

 映画版になって、ハンマーやGパーツを削られたのは個人的には残念だったのですが、映画という性質上、短くまとめるという方向から考えてみれば説明的演出を減らす必要があったのかもしれませんね、見た目がリアル風であればそれだけでリアリティを感じられ、それらの設定を説明しない分、物語の方に力を注げますしね。 (まあ、モビルスーツ全盛の時なのに、ただの戦闘機が支給されたりする物語的な矛盾は抱えてしまう訳ですが)
 
 リアリティ演出と虚構設定を織り交ぜて作られたTV版。
 物語的な演出を重視しリアリティのある設定を特化させた映画版。

 この双方があったから、現在まで続く何でもありな《ガンダムシリーズ》があるのかもしれませんね。 (新しいガンダムが始まると同時に展開される、SDガンダム・MSV・ゲーム・オリジナル漫画・サイドストーリー等、ビジネス方面でも何でもありですね)

| Gene | 2009/01/07 01:15 | URL |

リアルタイムでガンダムを見ていた世代として。
まず当時の子供は誕生日やクリスマスしか高額な玩具を買ってもらえませんでした。
プラモは安かったので、子供でも買えたのでヒットしたのだと思います。
劇場版は実写出身の映画監督がアニメの総集編を監修するのが常識でしたが、TV漫画の監督が行い『ガンダム』らしくそこが好評でした。
また『伝説巨人イデオン』が打ち切りになりましたが、続きを勝手に制作しており『映画のガンダム』が当たれば『イデオン・パート2』として日の目が見せられる(イデオン記録全集だったかな)という裏テーマがあったらしいです。
個人的には劇場版の作画については佐藤元は語られ誉められるべきかなと。
劇場版はファン向けのムービーでしたが大ヒットしました。
なので完全版というよりも『みんなのガンダム』という感覚であったかなと。
ファンもスタッフも商売人たちも劇場版を楽しんでいたように思えます。
ニュータイプ論や戦争論は少々五月蝿かったけど、普通のファンには関係ないし。
あ、TV版ガンダムはアニメ雑誌が特集を何号も続けてしていたので、複線を忘れるどころか、雑誌のスタッフの質問から設定が強化されてました。

| おおた | 2009/01/07 01:40 | URL | ≫ EDIT

>Geneさん
 なるほど、言われてみれば。
 「説明的演出」という視点は凄く面白いし、普段から尺に苦しんでいる漫画描きとして凄くよく分かる話だと思いました。Gメカの説明台詞それ自体が異質に思えるのに、ビグ・ザム戦のおかげで終盤は出てこないというのも思うところがありますよね。

 紹介した記事のコメント欄でも面白い意見があって、「脚のないジオングは異形な形のラスボス」っぽく確かにモビルスーツというよりも機械獣なのですが、「それを80%の完成度と言い切ることで逆にリアリティを出している」というのは改めて考えると凄いなと。

 やっていることは間違いなく既存のロボットアニメの流れなのに、それを「リアルだ」と思わせる工夫が各所にされていたというか……いやー、30年経ってもこうして議論される作品だけありますよね。


>おおたさん
 書き込みどうもです!リアルタイム世代の意見はなかなかお目にかかれないので感謝です。

 実は僕はガンプラを買ったことはないのですけど、高校生くらいの頃にオモチャ屋で値段を見かけて「こんなに安いものなのか!」と驚いたことがありました。
 もちろんサイズにも依るんでしょうけど、超合金系の玩具に比べて安かったので沢山の種類を買えた(おかげで抱き合わせとかにも合うんでしょうが)というのがヒットの一因だったのかも知れませんね。

>『映画のガンダム』が当たれば『イデオン・パート2』として日の目が見せられる
 2部作の劇場版『イデオン』のことですかね?(発動篇)
 確かに『ガンダム』ヒットの裏の『イデオン』というのは重大な要素ではあるんですよね。『ターンエーの癒し』か何かで、『イデオン』作るのに忙しくて富野監督自身は『ガンダム』ブームを知らなかったみたいな話があったと思いますし(おかげで権利をあっさり手放したとかの話もあったような)。

| やまなし(管理人) | 2009/01/07 09:19 | URL | ≫ EDIT

はじめまして、大蟹と申します。

>又聞きの又聞きというレベルなので信憑性はさておき

当然、内部事情に通じている訳ではありませんので、当時の空気を個人的見解で言いますと、クローバーのガンダムが売れなかったのは、やはり劇中デザインのディテールをアイテム側で無視していたからだと思います。

頭部のTVカメラ部が横線のカバー状ですし、顔も銀色で甲冑っぽかったり、ジャベリン?の先が斧付きの槍な形状だったり(Gアーマー付きのDXセットのみだったかも、うろ覚えすんまそん)と、当時オフィシャルなアイテムにも拘わらず子供心にコレジャナイと云う印象でした(笑)。
勿論、TVシリーズの本放送(私は関東なので、TV朝日で一年遅れの視聴でした)が大人を意識した「続き物のドラマ」と云うフォーマットを導入した副作用で、一回チラ見しただけでは作品世界に入り込みにくかった為、子供全般にあまり注目されていなかった事もあるでしょう。
とは言え、マジンガーシリーズの洗礼を受け、長浜ロマンシリーズに痺れた様なロボアニメ好きの濃い子供達(乾笑)はそれでも視聴していましたから、超合金に見られる似せる努力(それでも今見るとそうでもありませんが)を放棄した姿勢がアイテムから説得力を奪い、その超合金を経た子供達をターゲットに据えた場合、余りにも興醒めな仕様で致命的だった気がします。私は(苦笑)。

因みに、当時のTVアニメは早朝に夕方にと再放送でヘビーローテーションされる事が多く、決して繰り返し見られない環境でもありませんでした。
ガンダム自体の人気に火がついたのも、夕方の再放送時だったと記憶しています。
現在で言う所のガンプラもガンダムとシャアザクが300円モデルで発売されていただけでしたが、再放送開始と同時にそれまで平積み状態だった両アイテムが、瞬く間に姿を消していった様は印象的でした。今考えれば、バンダイ発の、そう云うプロジェクトだったんですよね。

ガンダムと云う作品は、メカがリアルと言うより、メカを扱う人間の反応がリアル指向だった為に、扱われる側のメカにもそれまでのロボアニメを踏襲しつつも、そのリアル指向がフィードバックして表現されると云う二律背反が面白かった訳です。個人的に(汗)。
ですから、劇場版でのコアブースター差し換えも、その流れを象徴した様なもので、楽しくはあっても不満は全く感じませんでした。
そう言えば、「めぐりあい宇宙編」で1カットGアーマーが出た時、劇場内がどよめいた事をよく憶えています(笑)。本当に、劇場版は、作品鑑賞と云うよりお祭り感覚だったんですよねぇ。

長米、失礼しました。

| 大蟹 | 2009/01/07 12:19 | URL | ≫ EDIT

あぁ、ガンプラを並んで買った世代なので、書いてしまった、、、。

>テレビ版は玩具会社に言われて作らされたもので、劇場版こそがスタッフが本当に作りたかった完全版だ!

基本的にMSは、もっと小さかったのが、玩具メーカーに巨大ロボットにしてくれ、
と要望があったので、あの大きさになったとか。
つー事で、あの大きさで放映した劇場版も完全版じゃないのだ!w

当時、子供の自分は、ジオン?連邦?戦争の理由なんて理解できない。
ただ、ジオンのMSが、カッコイイから観てたのさ。
当時、小学生以下のほとんどが、100%理解出来なかったと思いますよ。

それで、イデオン。
観てましたが、理解できないし、
ロボットも悪いんで評価が低かったですね。
(大人になって観ると、ストーリーが結構良いですけど)

今になって、劇場版を観ると「分かり難い展開だなぁ」と
無理に、詰め込んだ感がありますが、、、。

当時、東京・上野の映画館で観た「めぐりあい宇宙」は、良かった。
大画面で観れて興奮・感動と寂しさ、、、忘れられないなぁ

| かめのこ | 2009/01/07 20:48 | URL | ≫ EDIT

管理人さま
再び失礼させていただきます。
イデオン・パート2はガンダムの映画のヒットを受けて発動編として放映されたものと一緒に編集されました。
TV版は絵コンテが記録全集に掲載されています。
シェリルの最後は未放映シーンとしてケイブンシャだったかの本に掲載されていたと記憶しています。(ぱらぱら漫画になっていた筈)
イデオンと映画のガンダムは制作時期が重なっているのと、さらに他作品に絵コンテで参加しており小説も書いて作詞を行い各誌インタビューも受けると富野総監督は超人的な働きをしています。
また当時はスターウォーズから始まったSFブームで影響はガンダムよりも遥かに大きかったです。アニメでも映画でもSFモノが多く作られました。

あとガンダムの玩具が不人気であったというのは実は疑問です。
再放送で人気が上昇したときには後番組の「トライダーG7」が始まっており、生産した期間が短かったので売れていないように見えたのが真相のような気がします。
「Gメカが出たあとでは玩具が売れていた」という話しを本で読んだ覚えがあります。
あと造形についてはガンプラ(特にガンダムの1/100)も悪いです。
それでも売れたのは、仕方の無いことと受け止めていたからだと思います。
ダイキャストやゴム製のMSだって当時はものすごく欲しかったですから。
似ていないから悪いというのは大人の理屈で、当時は似てない版権グッズばかりだし造形の良し悪しの鑑定を子供に押し付けられてもなぁ。
欲しいと思うのは造形の良し悪しじゃないんですよ。
しかしだからパチモノが絶滅しないんです。俺みたいな子供が騙されるから!
けど『ガンガル』は買いませんでしたよ。

| おおた | 2009/01/08 02:26 | URL | ≫ EDIT

>大蟹さん
 クローバーの玩具については賛否両論あると思いますし、リアルタイムを知らない僕が調べた中でも「ちっとも売れなかった」説と「年末商戦で売れたけど(1月に打ち切りでスケジュールが動いていたので)遅すぎた」説の両方があったように、受け止め方も両方あるのかなと思いました。

 僕個人としては、後のガンプラブームを見る限り「クローバーの玩具ではダメだった」と言いきっちゃっても仕方ないと思います。

>当時のTVアニメは早朝に夕方にと再放送でヘビーローテーションされる事が多く、決して繰り返し見られない環境でもありませんでした。
 あ、ちょっと書き方が悪かったかも知れないですね。
 ブームが付いたのは「再放送」だったとは思うのですが、その「再放送」を期待せずに「1回観て分かる」シナリオにしなきゃならなかったと思うんですよ。「再放送」が既にあった劇場版とは違う立場だったというか。

 という話は、あくまで今の「DVDで繰り返し観てもらう」アニメに慣れている僕の意見であって。当時を知る母に聞いてみたところ「続きモノの話だから毎日やってる再放送じゃなきゃ話を忘れちゃうんだよ」とのこと。やっぱり当時としては、かなり異質なテレビアニメだったのかなと。

>扱われる側のメカにもそれまでのロボアニメを踏襲しつつも、そのリアル指向がフィードバックして表現される
 同感ですね。
 マグネットコーティングの件も言ってしまえば「単なるパワーアップ」なんですけど、“アムロの動きに付いてこれないガンダム”を“付いてこれるようにカスタマイズした”と描くことでリアルに思わせるというか。僕ら世代には生まれた時からあるものなのでそれが当たり前なんですけど、よくよく考えるとトンデモないことをやっていたアニメだなーと思います。


>かめのこさん
 モビル“スーツ”というくらいですからね。
 SF作家の意見を取り入れて「スーツ」や「コロニー」などの概念を導入したは良いけれど、玩具会社との兼ね合いで結局は「ロボット」のようになっていてSF作家が怒ったという話も聞きますね。僕はそういう「色んな人の思惑が絡んで最終的に一つの作品が出来る」のがスゲー好きです(笑)

 『イデオン』も商業的には『ガンダム』の足元にも及ばないんでしょうけど、「『イデオン』こそ富野アニメの最高傑作だ!」という人もいますし。僕は観たことがないのですけど(笑)。作者が作りたいものと、スポンサーが売りたいものと、消費者が買いたいもの&観たいものと、そのバランスの中で四苦八苦する様が創作の魅力なのかなーと最近は思うようになりました。


>おおたさん
 Gメカについては僕も「Gメカとのセットは年末商戦で売れたのだが、時期が遅すぎた」説を読んだことがあったのですが、記事に書くとまとまりがなくなるので省いてしまいました。実際には「売れた/売れない」みたいな話だけじゃなく、色んな要素が絡んではいたのでしょうね。

 ガンプラブームに関してはやっぱり「熱」のようなものが大きくて、「クローバーの玩具が売れなかった理由」も「バンダイのプラモデルが売れた理由」も、事後の考察でしかないんだと思います。実際には「熱があったから売れた」というのが一番なのかなと。クローバーが不幸だったのか、バンダイが幸運を手繰り寄せたのか。

>また当時はスターウォーズから始まったSFブームで影響はガンダムよりも遥かに大きかったです。
 ビームサーベル自体が……(笑)。
 でも、僕ら世代は『エピソード1』までスターウォーズを観たことがなかった人も多いので、ライトセーバーの方がパクっていると思っている人もいるんですよ。こういう認識の差は世代間で沢山あるので、ちょっとしたことでも話してみると面白いものですね。

| やまなし(管理人) | 2009/01/08 07:41 | URL | ≫ EDIT

ガンプラ直撃世代です。
当時ガンプラが流行った時、各関節稼動という要素が火付けになった記憶があります。
それまでのロボット物のプラモには無い要素でした。
リアルに「コ、コイツ動くぞ!」って関心したものです(笑)
プロポーションも当時の物としては抜群でしたし。(ほんとにガンプラ以前のロボプラモは酷いありさまでした)
私の場合ガンプラ→アニメの流れで誘導されましたし、当時少なからず私と同じ流れの人もいたようです。
そんな訳だから稼動範囲が狭くプロポーションもお気の毒なクローバーには食指が動きませんでした。
Gファイターに関しては、一目瞭然それまでの3シリーズ(ザンボット、ダイターン)のタンク、戦闘機、ロボットへの変形(玩具メーカーのリクエスト)が色濃く残った結果だったのでしょう。
コアファイターシステムについても、合体という縛りから抜け出せなかった結果であります。

バンダイが凄かったのは、あの当時で各関節稼動に踏み切った所にあったと思います。

| ガンプラ世代 | 2009/01/12 16:22 | URL |

>ガンプラ世代さん

>「コ、コイツ動くぞ!」って関心したものです(笑)
 誰が上手いことを言えと(笑)。

 なるほどなぁ……自分は「ガンプラブームの後」の世代なのでそれが当たり前になっていて、「関節が動くのが凄いことだったのか!」と驚いたのですが。確かに言われてみると、ガンプラは関節稼動による「名シーン再現」みたいな遊びが出来たって話を聞きますね(ソースは伊集院ラジオ)。
 そのためには数多くのMSのプラモが必要で売れるし、そのためには1コ辺りの単価が高い従来の玩具よりもプラモデルの方が都合が良かったということなのかな?

 いやー、こうやって当時のブームを経験した人の意見を聞くと、ヒットした要因が単純に「質が良かった」みたいに一言で説明できないことが分かって面白いですね。皆さんの意見を聞くと、仰るとおり「各関節稼動」のような一つの要素が欠けていただけで同じようなヒットにはならなかったと思いますよ。

 大流行を生み出すというのは、こういうことなんだなーと感心しました。

| やまなし(管理人) | 2009/01/13 09:11 | URL | ≫ EDIT

 こんにちは。
 いちお、自分もリアル視聴の世代ギリギリなので、クローバー版玩具について一言。

 クローバーのガンダムの玩具は、当時はサンライズから提供されていた「玩具用設定画」をもとにして作られたもの、と以前に有していた資料には記されてました。当時は玩具用に、アニメのそれとは別の設定がつくられてメーカーに送られており、ザンボットやダイターンなどもそれをもとにして製品を作ったわけで。
 なもんだから、アニメ劇中とは異なるデザインや処理なのは、当然なのですね。クローバーのダイカストや合体セットなどをよく見るとわかるように、腕や足首などがプロトタイプガンダムのそれに近くなっております。ぶっちゃけガンプラとは方向性が異なる商品であり、ガンプラとの比較対象にするのはいささかお門違いかと。

 だからよく「クローバーのガンダムの出来が悪い。それに比べてバンダイのガンプラは~」という意見を見るたび、「わかってねえなこのにわかファンが」という狭量な思いに囚われることしばしば。
 ただ、ガンプラそのものがそれまでのアニメモデル、しかもロボのプラモデルによる新たなスタンダードを作り出したのは事実だし、その魁に足る良い出来だったのは同意するとこですが。

 ただ、劇中の再現が出来るキャラクター玩具としてはイマイチでしょうが、ロボットの玩具という側面から見た場合、決してクローバーのガンダムは(Gアーマー込みで)悪くは無いんじゃあるまいかと。
 コアブロックシステムも、それを用いキャノン・タンクと上下半身を換装という組み換え遊びを想定してたとこがありますし(そういう玩具が出てます)。なんというか、こういう楽しみ方ができる製品が出ても良いんじゃあるまいかと。

 クローバーの玩具に関しても、いろいろ調べると面白いですよ。イデオンとかザブングルとかの製品の推移を調べると、ガンダムがもたらしたものの影響が別の角度からわかるかもです。

 乱文失礼しました。

| スカージ | 2009/01/15 11:47 | URL | ≫ EDIT

>スカージさん

 でもまぁ、ぶっちゃけた話をすると「世代によって知っていることは違う」のは当然な話であって。その認識の違いこそが面白いのだから、「にわかファンが」みたいな言い分は「最近の若者は碌なもんじゃねえ」のようにちょっと残念だなーと思います。そこからだよ面白いのは、と寂しくなります。

>クローバーのガンダムの出来が悪い。それに比べてバンダイのガンプラは~
 この意見も、当時を知らない世代が当時を調べてみると―――「クローバーの玩具が売れず(売れるのが遅く)ガンダムは打ち切りになった」「その後、バンダイのプラモが大ブームを引き起こす」という情報しか得られないので、そうした意見を持つ人が出てくるのも当然じゃないかなぁと思います。

 つまりは「玩具としてのクオリティ」よりも「商業的な成功」のみが後世では評価されると。
 それを踏まえれば、「これこれこういう理由で商品としては売れなかったけど、バンダイじゃないガンダムのおもちゃがあってね……」とクローバーガンダム(新型機みたいな名前だ……)を知らない世代にウンチクが語れてモテるということですよ!

| やまなし(管理人) | 2009/01/15 19:00 | URL | ≫ EDIT

>管理人様

>、「にわかファンが」みたいな言い分は「最近の若者は碌なもんじゃねえ」のようにちょっと残念だなーと思います。そこからだよ面白いのは、と寂しくなります。

 いえいえ、一応自分もにわかファンと同じようなものなので、これは自虐めいた愚痴みたいなもんと思ってくださいませ。実を言うと、クローバーのガンダムは出来が悪い……そんな風に思ってた時期がオレにもありました、みたいなもんなので。

 ただねー、ガンダムの商品を語るにおいて、「ガンプラ」から語るのはあっても、「玩具」という側面からはなかなか語られてないと思うのは、いささか寂しく悲しいと思ったりしましてね、ええ。
 ハイコンなどの完成品は良い出来だけど、どこか「ガンプラの完成品」みたいであるし、SDはガンダムそのものがキャラクターとして再デザインされており、プラスアルファとしての「玩具化」とは、ちと違う感じがしちゃうのですね。

 まー、売れなきゃ評価されんっつうのも至極当然、悲しいけどこれって商売なのよねとスレッガーさんみたいな事を言ってみる。
 ただ、「クローバーのガンダムおよびサンライズロボの玩具だっていいとこあんだぞー、 後世のガノタ他はそこんとこ理解しろー、つーかしてくださいー」とは言いたいであります。
 イデオンなんか、イデオンソードが手持ちの剣になってたし、アイアンギアーも剣やら斧やら付属してたもんなあ(DXは逆に、ものすごい良い出来で超合金魂に匹敵してたけど)。

 旧1/100ガンダムに、、関節可動を犠牲にしてコアブロックシステムを再現したり、バネでミサイルが飛ぶオリジナル武器が付属してたりしたのは、キャラクターモデルとして劇中の再現するより、ギミックそのものを玩具的に楽しむ意図があったためじゃないか……と推測。つまりは、構想的にクローバーガンダムの魅力をギリギリのラインで取り入れる、といった意図があったとか。

 そういえば、クローバーからは巨大なコアブロックに変形するだけのコアファイターとか、格納庫ブロックが上下に可動するホワイトベースとかの玩具も出てたっけ。
 こういう変なアイテム、昨今のガンダムでもでてほしーなあ。

| スカージ | 2009/01/15 23:27 | URL | ≫ EDIT

>スカージさん

 僕もちょっと書きすぎたと反省しています。ゴメンなさい。

 僕ら世代からすると、評価以前にクローバーガンダムの存在自体を知っている人がごくごく少数です。僕も以前ガンダム関連の記事を書いた際にツッコまれて調べて知ったくらいなので、普通に今あるガンダム商品を楽しんでいる人は「ガンダムのスポンサーはバンダイ」と認識していてもおかしくないでしょう。

 だからこそ、当時を知る人が「これこれこういう商品があってね」と教えてあげれば、それを知らない世代は「そんなものがあったのか!」と新しい発見が出来るのに。「クローバーガンダムも知らずにガンダムを語るな」的な話になってしまうと、そうした新しい発見が生まれないのにと哀しい気持ちになったのです。

 もちろん、スカージさんがそうした意図で書いたのではないと今では分かるのですが、ここ数ヶ月こうした「○○も知らずに××を語るな」という論調に心を痛めていたので、ちょっと過敏になりすぎました。ゴメンなさい。


 当時を知る人が当時のことを語るのは素晴らしいことですし、当時を知らない人のためになるのでもっとすべきだとは思います。ただ、「知っていて当然」というスタンスで語られると、「イデオンもザブングルも知らないんだって」と言いたくはなりますが(笑)。

| やまなし(管理人) | 2009/01/16 19:56 | URL | ≫ EDIT















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