やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

伊集院光の笑いは「マニアック」なのか?

 『街森』でWi-Fi経由で送れる手紙は1人につき1日1通ずつしか届かないのを忘れていました。
 まいごちゃんの件は、また暫く経ってから連絡します>以上、私信



 こっからが本文。
 TBSラジオ深夜5番組の座談会の有料配信もそろそろ終了するので、宣伝活動も兼ねて今日はこの話題を書こうと思います。配信の内容を書いてしまうのはアレなんですけど、話題の本筋ではなくチョロッと話されてすぐに別の話題に移ってしまったことなのでまぁいいかなと―――



 「伊集院の笑いは今はまだマニアックかも知れないけれど、何十年後かには主流になっているんだと俺は思う」

 これは爆笑問題の太田さんがチラッと言っていたこと。
 「マニアック」だったか「大衆受けしない」だったか「一部の人に受けている」だったか、正確な言葉は忘れてしまいましたが……ニュアンスとしては「今よりも将来はもっと多くの人に支持される時代になると思う」的な励ましの言葉で、「上から目線」とも取られかねないこの励ましが言えるのは伊集院さんが自ら尊敬していると公言している太田さんだからこそだよなー等々思ったのですが。



 「伊集院光の笑いはマニアック」
 実はこれ、結構疑問なんですよ。
 確かに伊集院さん自ら「俺のラジオを聴いている人は風変わりな人だ」みたいなことを仰っていますし、僕だって自分は大好きだけど日本中の人に「超オススメ!絶対気に入る!」と薦めやすい番組かというと返答に困るのですが―――

 伊集院ファンって、やたら「自分は伊集院ファンです!」と言いたがると思うんですよ。
 それはミスチルの桜井さんもそうですし、『日曜日の秘密基地』をやっていた頃に来たラジオ好きなゲスト達もそうでした。そう言えば、小倉智昭さんがゲストに来た時に「深夜のラジオも聴いてるよ!面白いね!」と言ってから、伊集院さんは小倉さんのネタを言わなくなりましたよね(笑)。

 その他、漫画家さんにも巻末コメント等で伊集院ラジオのことを書いている人が多いです。
 かく言う僕も、10代の頃はニッポン放送派だったのだけど、『モンキーターン』連載中の河合克敏先生が「好きなラジオ番組」の一つに伊集院ラジオを挙げていたのをきっかけにTBSラジオを聴き始めたのでした。スゲー電波良くて感動したのでした。今、これを書きながら思い出しました。




 言ってしまえば、伊集院さんの笑いって「あるあるネタ」だと思うんです。
 ただ、その「あるあるネタ」は「普通だったら口には出さないことを敢えて言う」ところに魅力があって―――喩えばモテるヤツラへの僻みだとか、嫌いなテレビ番組への悪口だとか。ジョギングしていたらウンコもらしたとか、スノボ始めたらデブ過ぎて立てなかったとか、態度が悪い店員に何も言い返せなくてシュンとしたとか、今日はこんな情けないことがあって今日も死にたくなった、でも来週も生放送あるから死ねないや、とか。

 誰もが全く同じ経験をしているワケじゃないけれど、「こんなダメな自分」を敢えて口に出していることで共感を覚える人がいる―――それを格好良く歌にするとミスターチルドレンの歌になるという意味で、桜井さんは「伊集院さんのラジオから影響を受けていますよ」と仰っていたんだと思いますし。

 「こんなダメな自分」に共感を覚えた人が「俺も伊集院ファンだよ!」と言い回りたくなる気持ちは凄く良く分かるのです。自分は一人じゃなかったから、アナタも一人じゃない、というか。




 そういうことを漠然と考えつつ、座談会の有料配信を聴いていると太田さんから「伊集院の笑いは今はまだマニアックだけど」という例の発言があって色々と考えさせられたワケですよ。だってさ、AMラジオ界では天下取っている深夜5番組の座談会(ただし、木曜は除く)で「マニアック」ならば、一体何をどう頑張れば「マニアック」じゃなくなるんだと。

 それはもうラジオというメディアの限界なんじゃないか、と。
 そもそもラジオを聴く人自体が少数派で、TBSラジオの深夜枠は全国放送じゃないし、深夜ラジオを聴く層は限定的な層とも言えて。なおかつ、ラジオ業界はどんどんスポンサーが減って大変なことになっているという。昼の番組ならともかく、深夜ラジオにニッセンのCMってどうなん?



 「マニアック」なのは、伊集院さんではなくてラジオそのものなのか―――
 そもそも、その「マニアック」なラジオというメディアを活動の場にしている伊集院さんが「マニアック」なのか。それを言うと、「マニアック」と「メジャー」の差とは何なのか。テレビに出ている人が「メジャー」で、テレビ以外で活躍している人が「マニアック」なのか。

 視聴率とか聴取率とか「観ている・聴いている」「観ていない・聴いていない」という「1か0」の数値で、「マニアック」なものを決められるのか。100万本売れたけど99万人にすぐ飽きられてしまったゲームと、2万本売れて2万人全員が物凄く熱中したゲームの場合、後者の方が「マニアック」なのか。それはそうな気がする。



 うーん……
 伊集院ラジオの魅力について語るつもりが、「マニアックとは何なのか」というところで詰まってしまいました。「万人受けしない」以前に「手を出してもらえない」この世のほとんどの娯楽は、それは「マニアック」なのか。

・万人受けしない=好き嫌いが分かれる
・マニアック=知っている人が少ない


 あぁ、なるほど。こういうことか。こういうことか?
 僕、以前に「マニアックな絵柄」と言われたことがあるんですけど、「知っている人が少ない絵柄」という意味だったのでしょうか?いやまぁ知っている人は少ないでしょうけど……どうも言葉の定義論は着地点が見えませんね。



 自分もそうだし、ミスチルの桜井さんも仰っていましたけど、やっぱり深夜ラジオは“予約録音できる環境”がないとキツイですもんね。なるべく生で聴こうと思ってもどうしても眠い時とか出かけなきゃならない時もありますし、一週聴かないと次は……と思うこともあって。

 ラジオを予約録音できるラジカセかコンポを用意しよう!
 終わりゆくかも知れない深夜ラジオの文化を終わらせないために、自分はこういう地味な普及活動をしていこうと思います。


のはなしのはなし
伊集院 光

宝島社 2007-09-28
売り上げランキング : 22378

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| ひび雑記 | 19:44 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ラジオの予約録音は、結構人気がありますよね
ラジオ予約録音機能付きMP3プレーヤーのトークマスターとかは高いですけれど

パソコンで、USB式の録音機器なんてのもありますが、
大抵は、ラジオの出力をパソコンのLINE-INに入れてソフトで録音すればケーブル代1000円と、つけっぱなしの電気代だけで構築できたり

| ああああ | 2009/02/07 18:22 | URL | ≫ EDIT

中高の頃はしょっちゅうラジオきいてたんですが、
大学時代に住んでたアパートのあった住宅地一帯が
なぜか局地的に電波の入りがものすごく悪くて
(数十メートル移動するとまともに入る)
それ以来全然ラジオきかなくなっちゃいました

| t | 2009/02/07 20:45 | URL | ≫ EDIT

>ああああさん
 へぇ……デジタル機器にはホント疎いんで、そういう方法があるのかと思いました。
 今はコンポがあるので必要ないですが、万が一ぶっ壊れた時には試してみようかなと思います。いや、でも「LINE-IN」とかの単語だけでもよく分かっていない自分には出来そうにもないのですが(笑)。


>tさん
 電波は確かに重要ですよね。僕がTBSラジオ派になった原因の90%は「アンテナを微調整しなくても電波が常時入る」ですもの。他の局を聴く時は随時アンテナを直さないとマトモに聴けないので予約録音など出来やしなくて……

 デジタルラジオはそういうものを解消しようという流れなんでしょうが。こんなにラジオ好きな自分でも仕組みがよく分かっていなくて……結果的に旧来のAMラジオの予算を圧迫しているだけというのがなぁ(コレはテレビもそうなのかな)。

| やまなし(管理人) | 2009/02/07 23:30 | URL | ≫ EDIT

興味深く読ませていただきました。ラジオ=マニアックなんだろうと私も思います。

伊集院ファンがリスナーであるのを公言したがるのは、
テレビとラジオで伊集院光の面白さや芸が全然違うってところに原因がありそうかと。
爆笑やナイナイはわざわざ面白いと他人に宣伝しなくても伝わりそうですし。

| dolce | 2009/02/08 04:51 | URL | ≫ EDIT

私も伊集院さん含めてラジオの深夜放送は大好きなのですが、コサキン終了に「スポンサーが付かない=ラシオの終焉」を感じます。
 っていうか、どんなに聴取率が良くてもスポンサーがいなければ、単に赤字を垂れ流しているようなものなんですよね。逆に言えば宗教系がバックにある早朝番組は、数字が取れなくても何十年と続けられる。

 地方のラジオ局はもっと悲惨で、CM枠に延々と音楽と政府広告機構の啓蒙CMが流れている状況です。
 いっそネットラジオで有料課金であってくれた方がいいのかもしれませんね。好きな人が金を出して番組を買う、という。毎週放送、2時間番組で年間3000円とかなら

| tttp | 2009/02/08 10:56 | URL | ≫ EDIT

>dolceさん
>テレビとラジオで伊集院光の面白さや芸が全然違うってところに原因がありそう
 なるほど。確かにこれはありそうですね。
 実を言うと僕はテレビをほとんど観ないのでテレビの伊集院さんをあまり知らないのですが(桜井さんとの対談で「意識して使い分けている」と仰っていて驚いたくらいで)、「俺の大好きな伊集院はオマエが認識している伊集院とはちょっと違うよ」みたいに言いたくなる気持ちは凄くよく分かります。

 映画の『デスノート』だけを観た友人に、「漫画も読んでみろよ」と言いたくなる気持ちというか。


>tttpさん
 自分も昨年秋の改編辺りから「深夜ラジオヤバいぞ」と思っていたので、コサキン終了は「いよいよ来たか」と悪い意味での予想通りでした。
 JUNKはまだイイ方で、秋に終わったバツラジなんかは終盤ほとんどTBSラジオの番組宣伝ばっかりでしたからね……「スポンサー付かないんだろうなぁ」と心配していたら案の定終わってしまって。

 長いことJUNKのスポンサーだったヤングサンデーは昨年休刊してしまいましたし。時代の過渡期に入っているのかなぁと寂しい気持ちです。

 有料配信も、自分は全然それで嬉しいのですけど。
 JUNKの有料配信でも購入者はリスナーの1%くらいでギリギリ黒字になったレベルという話を読みましたし。無料コンテンツが溢れているネットの中でビジネスとしてやっていくのは厳しいのかなぁと思っています。

| やまなし(管理人) | 2009/02/08 20:39 | URL | ≫ EDIT

富カンご存知ですか?

恥ずかしながら、私は”富カン”にハガキを出して本人に読まれたことがあります。

その頃(1989年)は、本人の自称である”オペラ歌手”だと本気で思っていました。

その頃の録音はYOUTUBEを探しても無いので、保存しておけば良かったと後悔しております。

いずれ有名になるとは思っていたものの、まさか、こんなに大物になるとは思いませんでした。

伊集院さんは本当に面白い人ですよね。飽きませんw

| 元ハガキ職人 | 2016/06/19 17:00 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/tb.php/894-093362d0

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT