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Wiiがソフト不足になること、私には分かっていました

 子どもの頃に読んだ『少年アシベ』という漫画で、「何でも知っているクイズ王」がどんなに難しい問題を出されても「知ってる」と答えるというネタがありました。今日の記事はそんなカンジで、僕が今更「前から分かっていましたよ」と言っても「口だけなら誰でも言えるだろうか!」と怒られるんだろうなーというお話です。



 任天堂のWiiへのソフト供給に対する不満(情報元:WY2K帳さん)

 僕自身は今ゲームをする時間もお金もないので不満はないのですけど、客観的に見れば「ソフト不足」なのは間違いないですし、こういう不満が噴出するのも当然だとは思います。信者とかアンチとか関係なく、「遊びたいソフトが出ない!」「もっとしっかりしろ!」という意見は“期待”の裏返しだと思うので、バシバシ言うべきだと思います。そういう意味では、この記事には心より賛同するのですが……


 ちょっと自分とは認識が違うな、と思ったところがあるので書いておこうかなと。
 この記事では「最近の任天堂のWiiソフトはGCリメイク(Wiiであそぶシリーズ)ばかりだ」→「自分はGC版をプレイしていたのでリメイクには興味がない」→「自分にとってはソフトが出ていないのと一緒だ」という不満を主張をされていて、それもまた一つの意見なのだと思いますが。

 僕は順序が逆だと思っています。
 「やべー、もう発売できるソフトがねーぞ!どーする?」→「GCリメイクを順番に出してお茶でも濁そうぜ!」
 こんなカンジ。


 
 そもそもGC時代のソフトをWiiリモコンに合わせてリメイクするというアイディアは、宮本さんがWii本体発売前の2006年夏の時点で仰っています(ニンドリインタビューより)。本来ならば、もっと早い段階で始まってもおかしくはなかったんですよね。カプコンから『バイオ4』リメイクとかも出ていましたし。


 しかし、実際にはやる必要がなかった。
 Wii本体発売の2006年12月から、『マリオカートWii』発売の2008年4月までのソフトラインナップは“異常”なほどでした。
 kentworldさんは「謎だらけ」と仰っていましたが、GCで開発されていた『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』のWii版を発売することはWii成功のために弾を1つ増やすという意味合いがありましたし、どんな手を使ってでも本体発売から1年~1年半で爆発的な普及をさせるラインナップが必要だったんですよね。任天堂はGC時代に3番手という“挑戦者”の立場だったのですから。

 そのためには、使える手は全て使った。
 CM攻勢で認知度を高め、GCで予定されていたソフトをWiiで出したり、DSでヒットしたソフトをWiiで出したり、桜井さんを脅迫して『スマブラX』を作らせたり(笑)。ありとあらゆる手段を使ってソフトを揃え、その結果として世界市場で大成功を収めたワケです。


 ただ……1年半の間にシリーズソフトを使いきった反動で、その後はソフトがなくなってしまうというオチがつくんですけどね。ドジっこー!
 そもそも任天堂はそれほど大きい会社ではないので自社開発だけではソフトが揃えられませんし、開発会社との連携をしようとも携帯機(DS)ほど迅速には動けませんよね(『ポケモン』がないというのも地味に大きい)。

 なので、僕は「『スマブラ』と『マリオカート』が出たらその後はどうするんだろう?」とずっと前から心配していました。ハイ、出ました。「前から分かっていました」宣言ね。


 そういう意味では、「1年半でソフトを出しきって普及させる」「その後はサードメーカーに任せる」というのが理想的な流れだったのでしょうが……少なくとも国内ではサードメーカーのソフトはヒットしておらず、サードメーカーもWiiにソフトを投入しにくくなっているという悪循環。
 『モンハン』『ドラクエ』に期待したいところですが、『モンハン』ユーザーにはWiiリモコンに抵抗を抱いている人も多いのでクラシックコントローラPROなんてものを出すとか―――まぁ、任天堂も苦しいよねという印象です。

 なので……去年秋の任天堂カンファレンスで「Wiiであそぶセレクション」が発表された時、「いよいよWiiのソフトも発売出来る弾がなくなったのか」と思ったというのが本音でして。だからって別に任天堂を擁護するつもりはないんですけど、今更叩く気も起きないなーというのが今の気分です。


 そもそも「パッケージソフト」も「Wiiチャンネル」も「Wiiウェア」も頑張っていないと文句を言われ、DSソフトやDSiウェアもやんなきゃならないのだからたまったもんじゃないよなーと同情する部分もあります。とりあえず僕は今春から始まるWiiチャンネル『Wiiの間チャンネル』『出前チャンネル』『Wii Fit からだチェックチャンネル』に期待しています。

 自社開発の「パッケージソフト」はE3まで情報が出てこないんじゃないかな。
 『マリオ』や『ゼルダ』なのか、それとも新しいタチジェネなのかはさておき。もしE3でも出てこなかったら、流石に僕でも「任天堂の中の人は何をしているんだ?」と思います(笑)。


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 ここからはちょっと蛇足。
 この手の話になった時、よく「任天堂はもっとサードメーカーのソフトをプッシュすべき」「任天堂のCM枠でサードのソフトを宣伝したらどうか」という意見を見かけます。言いたいことは分かりますし、自分もそう思うこともあるのですが……この意見、ちょっと常套句になりすぎているというか、果たして本当にそれって効果があるのか?という疑念があります。



 今の任天堂ハードのソフトって、「CMが効果的なソフト」と「CMが効果的ではないソフト」に分かれていると思うのです。『リズム天国ゴールド』や『マリオ&ルイージRPG!!!3』は前者だけど、任天堂ソフトであっても『零』や『ディザスター』は後者で売上げは苦戦しました(ハードメーカーからすれば、幅広いソフトを揃えることに意味があるんですけどね)。

 そう考えると、『Wii Fit』や『ピクミン』のCM枠に、『デッドライジング』や『フラジール』のCMをねじこんだところでそれほど売上げが伸びるとは思えないのです。
 いやまぁ、何が起こるかはやってみなきゃ分かりませんけどさ。何つーか「任天堂のCM枠でサードのソフトを宣伝したらどうか」という案は、「面白いソフトを作って面白いよとたくさんCMすれば売れるはず!」みたいな理想論の話に思えてしまうというか……「そのソフト、誰に売りたいの?」という論点が抜けている気がするのです。

 ……とは言いつつ。『428』なんかはCMを効果的に使えばもっと売れたかもなーと思うのですが(笑)。



 任天堂ソフトかサードのソフトかという問題ではなく、今の状況で任天堂ハードが解消しなきゃならない問題は「CMが効果的ではないソフトをどうやって売ればイイのか?」ではないですかねー。
 『モンハン3』はCMと価格次第でどうにかなるでしょうけど、喩えば『ゼルダ』の新作を今出したとしても苦戦すると思うのですよ。その問題こそ、無視していると手痛いしっぺ返しを喰らうんじゃないでしょうか。


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| ゲーム雑記 | 18:08 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

本気でソフト不足だったなぁ…と思った一年目に比べたらかなり充実したラインナップに…って蓄積数の話じゃありませんでしたね。
ここ最近は任天堂製のソフトからの球は減りましたが428とか色々ナイスなソフトがでて…はいるけど売上には結び付かないんですよね…。

宣伝で、ただゲーム画面垂れ流すだけのものじゃなく、みんニンチャンネルの体験ゲーム人みたいなものを流せば少しは興味持ってもらえるかなぁ…と思ったけど劇的な効果はなさそう。
うーん結論のない話ですいません。(PS3も、FFがでれば万事解決みたいな楽観的に考えてるきらいがあるけど大丈夫でしょうか。龍が如くが面白そうだけど、家族の前でエロ要素のあるゲームなんて出来ない、PS3持ってない、買ったってうちのポンコツテレビでは文字化けし放題という理由で手が出せない土星産でした)

| 土星産の卵 | 2009/03/11 18:40 | URL | ≫ EDIT

>土星産の卵さん

 他機種との比較で言うと、他機種で話題になっている大作ソフトはサードメーカーのものですからねぇ。サードメーカー全体と任天堂単体で競り合わなきゃならないというのは無茶ですし、去年・一昨年くらいに任天堂ソフトがバシバシ出て好調だったころは「サードのことも考えろ」と叩かれていましたし(笑)。どうすりゃみんなが納得するんだか……

>結論のない話ですいません。
 僕の記事も結論がないですけど、この件はパッと対策が思いつくようなものじゃないですからねー。そもそもがWiiは「従来型ゲームについてこれなくなった人&従来型ゲームに飽きてしまった人」を取り込んで成功したハードなので、「これは従来型ゲームだ」と思われるCMだと敬遠されても仕方ない気が……

 「これは自分には関係のないソフトだ」「これは自分には楽しめないソフトだ」と思われていれば、どんだけCMをしても売れませんし。逆に「自分に関係のあるソフトだ」「自分にも楽しめそうだ」と思わせられればCMをやる効果もあるんでしょうが……(そういう意味で『428』はCM次第で化けたとは思うのだけど)。

1.ユーザー層に合わせたソフトを作る(『ファミリースキー』など)
2.国内市場はそこそこでも、海外市場を狙えるソフトを出す(『バイオ4』など)
3.Wiiユーザーが敬遠してきたようなジャンル(3Dアクションや銃ゲー)を好む層もWiiに取り込めるようなソフトを投入する(『モンハン』とか?)
4.低い売上げでも採算が取れるような手抜きゲーを乱発

 4を繰り返した結果、ユーザーがいなくなったという可能性も(笑)。
 基本的には2を続けるしかないんですかねー。海外でも売れるソフトを持っているところは、Wiiでも上手く立ち回っていますし。

| やまなし(管理人) | 2009/03/11 19:59 | URL | ≫ EDIT

ちと変な意見かもしれませんが。
Wiiには明確な終わりが無い(途中で飽きさえしなければ)ずっと続けられるゲーム(「WiiFit」や「WiiSports」など)や、友人とコミュニケーションを取ることを主体にして楽しむゲーム(「スマブラX」、「マリオカートWii」、「どうぶつの森」など)がありますよね。
「将来ソフトの発売ラインナップが希薄になったとしても、早いうちからこれらの長く楽しめるゲームを出しているのだから、ユーザーからの文句は無いだろう」という甘甘な目論見が任天堂にはあったのではないでしょうか…。
「Wiiであそぶ」シリーズばかりの最近のラインナップを見ていると、余計にそう思います。
そもそもWiiはGCソフトに互換性があるのに、原作をそのままリメイクする意味がよく解らないなあ…販売数を伸ばすなら、GCで遊べた内容に加えて〝Wii版だけの〟特典を追加してくれても良さそうな気がするんですが^^;

>CMが効果的ではないソフトをどうやって売ればイイのか
CMの内容をがらりと変えてみる、というのはどうでしょう。
ただ内容を流すだけではなくて、特徴的な表現の仕方をする――例えば、専用のCMソングを製作してみるとか(昔の任天堂ゲームでは良く歌われていたので…FCの「星のカービィ 夢の泉の物語」やSFCの「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」とか)。
…見ている人の印象には残るだろうけど、直接の売上げには繋がらないかな(苦笑)

| じぇふ茶 | 2009/03/12 01:54 | URL |

>じぇふ茶さん

>Wiiには明確な終わりが無いずっと続けられるゲーム
 あー、ちょっとこの辺を女性ユーザー比率なんかを絡めて語りたかったのですが。考えがグチャグチャになって上手くまとまらなくて。後日、別の記事にして書くかもです。

 Wiiの女性比率は相当高い分、いわゆる「独身男性が好むゲーム」があまり売れないというのは仕方ないのかな。そして、ネットでは「独身男性が好むゲーム」を「ゲームらしいゲーム」と呼ぶ傾向があるよね、みたいな話です。


>そもそもWiiはGCソフトに互換性があるのに、原作をそのままリメイクする意味がよく解らないなあ…
 うーん……個人的にはこのシリーズは賛同しています。
 それだけ「操作体型を変えること」に意味があると思いますし、それがWiiの意義だと思いますし。特に『メトロイドプライム』系はWiiリモコンで随分と操作しやすくなるという話ですし。僕はGC版もWii版もどっちもやってませんけどね!

 それと、GC版は今から売れても中古ソフトしか動きませんからメーカーの利益にならない……という事情もありそう。


>例えば、専用のCMソングを製作してみるとか
 そう言えば、ゲームのCMソングって減りましたよね。
 主題歌を流すCMはあるけど、CM専用ソング(『ピクミン』みたいの)は最近ではあまり記憶にありませんね。いやまぁ、僕もそれで売上げが伸びるとは思いませんけど(笑)。

 CM内容を変えるという手法は、「どの層に売るか」次第ですかねー。
 「キャラ」で推すのか「雰囲気(世界観)」で推すのか「体験している絵」で推すのか「ゲーム内容の分かりやすさ」で推すのか―――個人的には「雰囲気(世界観)」のCMでゲームを買う年代(例:10代後半~の男子?)はそもそもWiiユーザーに少ないんじゃないかなと思います。

| やまなし(管理人) | 2009/03/12 19:35 | URL | ≫ EDIT

http://blog.goo.ne.jp/accyu0125/e/fb73a520646e5d053982df32e1f7a230
↑こちらの記事で『Wiiのソフト開発に集中していて、ニンテンドーDSへのリソースが足りていない感がありすぎるのも良くない。』と書かれていて、ここと反対というわけではないのですが、違う視点から書かれていて興味深いです。
任天堂のゲームを少しでも好きな人たちはみんな、今の任天堂の発展を危なっかしいと思っているのですね。

| ふみ | 2009/03/15 04:17 | URL | ≫ EDIT

>ふみさん

 任天堂に限らず、一つのゲーム機を買うということは「そのゲーム機用のソフトを遊べる権利」を買うようなものなので、ソフトのラインナップに必死になるのも当然だと思います。
 DSiを買う予定なのにDSiウェアのラインナップに納得がいかなければ文句を言うのもそりゃ当然というか(僕は以前から書いているように、DSiウェアのラインナップに納得がいかなきゃDSiを買わない方がイイと思うのですが……)

 DSソフトに関して言えば、『リズム天国ゴールド』『ガールズモード』『カービィ』『マリオ&ルイージ』と何気に任天堂はヒットソフトを継続して出していると思います。Wiiと違って、DSは「何か面白そうだから買ってみよう」と手を出す人が相変わらず一定量いるというか。
 サードのソフトも『セブンスドラゴン』のように話題を集めればそれなりに売れているので、Wiiほど深刻じゃないと思います。というか据置機全般が危ういような……PS3でサードのソフトが売れていると言っても、60万本規模だと国内だけじゃ厳しいんじゃないかなぁ(もちろんバイオなんかは海外市場ありきの商品でしょうが)。よく言われる「俺達コアゲーマー」って一体どこに行ったのか……

| やまなし(管理人) | 2009/03/15 19:41 | URL | ≫ EDIT















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