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もしも『NewマリオWii』のTVCMが「スキップ機能」をプッシュしたら、逆に感心する

 ちょっと前の話題ですが……

 今年の秋に発売が予定されているWii用ソフト『NewスーパーマリオブラザーズWii』に、「スキップ機能」なるものが導入されるということが話題になりました。「スキップ機能」なのか「デモプレイ機能」なのか、使用条件などはあるのか、などなど情報が錯綜しているところはあるんですが―――とりあえず、「難しい場面から先にどうしても進めない人のために救済措置を用意する」という目的みたいです。


 まず率直に思ったこと。
 自分はゲーム下手くそですけど、2Dマリオはその中では得意ジャンルなので「えー、これを今回の目玉機能みたいに言うの?」と思いました。自分が必要としていない&自分が使う予定もなさそうな機能を「どうです?素晴らしいでしょ?」と言われても、別に嬉しくないよ、と。

 でも、ちょっと冷静になって思ったこと。
 ちょうど1年位前に母親にDS版『Newマリオ』をやらせたという記事を書きました。あの後、母はワールド1の城を無事にクリアしたのですが、ワールド2の序盤でどうしてもクリアできない面があったのでそこで詰んでしまいました。
 もし、DS版『Newマリオ』にスキップ機能があれば……と、ちょっと思ったんですよ。自分は使わない機能だけれど、それをありがたいと思う人がDS版『Newマリオ』には何百万人もいたのかもなーと(ちなみにDS版『Newマリオ』の世界累計売上げは1800万本以上です)。



 そうそう。
 ついでに書いておきますけど、DS版『Newマリオ』ってあんまり初心者向けじゃなくない?
 全体的な難易度は低いかも知れませんけど、救済措置がそれほどないんですもの。自分がもし初心者に2Dマリオをオススメするのなら、スーファミ版『スーパーマリオワールド』をオススメします。

【スーパーマリオワールドの救済措置】
・ルート分岐が多彩
・近道やらスイッチやらで“楽”をすることが出来る
・オバケ屋敷を何度クリアしてもセーブ可能
・2人プレイで得意なコースを分担できる
・クリア済みのステージに行ってアイテムゲット→スタートセレクトで脱出が可能
・1発喰らっても逃げるだけ&二段ジャンプ可能なヨッシーがいる
・落下スピードを調節可能&接近戦に強いマントマリオになれる
・スピンジャンプを使えば、トゲ敵の上にも乗れる


 もちろん「だから『Newマリオ』はダメなんだ!」って話ではなくてね。どちらが初心者にオススメしやすいかを考えると、『スーパーマリオワールド』の方だなーという話。
 マントマリオで空飛ぶのは苦手だって言う友達はいましたけど、別にマントマリオ使いこなせなくても大半のステージはクリアできますし。何か、書いていたら久々に『スーパーマリオワールド』遊びたくなってきました。バーチャルコンソールで買っちゃおうっかなー。


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 閑話休題~話を戻します~。
 この「スキップ機能」が賛否両論と話題になった際、多くの人が仰ったことなんですが……


 「先に進めないからこのゲームはやめちゃおう、って人を救済する機能」は、ファミコンの時代からあったことなんですよね。別に今更論じることでもないという人も多かったです。

 喩えば、『スーパーマリオブラザーズ』(85年)。
 制作者が意図したかはともかく、僕の周りでは1-2のワープ土管は「水中面嫌いだからワールド3を飛ばそうっと」という人が多かったです。あれも言ってしまえば「スキップ機能」。でも、今になって思うとワールド3よりワールド4のトゲゾー地獄の方がキツイよね。


 喩えば、『ロックマン』シリーズ(87年~)。
 最初から選べる6つのステージ(『2』以降は8つのステージ)は、「どこからでも攻略できる」自由度とともに、「苦手なステージは後回しに出来る」救済措置として捉えることも出来るんですよね。どうしてもクリアできないステージが1つあっても、残りのステージは楽しめる。あれが1面→2面→3面→と順繰りになっていた場合、1面をクリア出来なければ2面は遊ぶことすら許されないのですから。


 喩えば、『ドラゴンクエスト』(86年)。
 当時はアクションゲームとシューティングゲームが主流だった時代、アドベンチャーゲームが出てきて『ドラゴンクエスト』が出てきて「ゲームが下手な人でも楽しめるなんて素晴らしい」という流れが出来ました。
 もちろんコマンド式RPGでも「判断力」は大事なのですが、そこが苦手であっても時間をかけて経験値を溜めてレベルを上げればクリアが可能というのは言ってしまえば当時の「ゲーム人口の拡大」ですよね。

 おかげで。『ドラクエ』の洗礼を受けた日本のゲームは、後々レベル制を他のジャンルにも取り入れるようになって。「アクションゲームだけどRPGの要素(レベル制)も入っているので初心者も安心して楽しめるよ!」みたいな売り文句が出てきます。
 RPG=「レベルによってキャラクターが強くなるゲーム」と認識されてしまったのは、ちょっと残念。人によって「RPGの何に魅力を感じるのか」は違うと思うし、僕は「キャラクターを操作して世界中を歩きまわれる」ことにRPGの魅力を感じていたのですが―――裏を返せば、『ドラクエ』のレベル制が多くの人にとって「救済措置」として機能していたことの証明なのかなと思います。



 もちろんコレは80年代だけの話じゃないですよね。
 『ファイナルファンタジー』シリーズで、セーブポイントの位置が巧みに計算されているというのも「救済措置」だと思います。まー、セーブポイントなしの『3』のクリスタルタワーが鬼すぎた反省なんでしょうけど。

 『スーパーマリオギャラクシー』(07年)のアシスト機能なんかは、名前からして「救済措置」ですよね。

 『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』(06年)は「謎解きの難易度が低い」みたいに言われていますけど、あれはミドナヒントが的確すぎるせいで。『ゼルダ』シリーズは『夢をみる島』(93年)以降、分かりやすくヒントを提示することで脱落者を減らす工夫をしてきたと思うんです。
 もっと前に戻れば、『神々のトライフォース』(91年)で爆弾で穴開けられる壁にヒビが入っていることも「救済措置」なのかも知れませんし。




 で、ここからが僕の考え。
 でも、こういう「救済措置」ってそのゲームをやったことがある人しか知らないもんなんですよ。

 喩えば、『ゼルダ』シリーズを「名前は知っているけどやったことはない」という人は。
 多くの人が「何か、難しそう」「自分は頭使うのが苦手だからムリ」と仰るんですよ。
 『ゼルダ』シリーズは特に最近の作品になればなるほど、ヒント機能が充実していて、それでいて最後の一アイディアは自分に委ねられていて「俺が解いてやったぞ!」という爽快感は残っていて……そういうバランスこそが『ゼルダ』らしさだと僕は思うんですけど、やったことがない人にはそれは伝わらないんですよね。


 もっと極端な話ですけど……
 僕の友達に、『ファイナルファンタジー』をファミコン版『3』までしかやったことがない人がいたんですよ。ちょうど『9』や『10』が出た頃にソイツとよく遊んでいたので、「ドラクエ好きなのにFFはやらないの?」と訊いてみたところ「FFってすげー難しいじゃん。俺、難しいゲームはイヤなんだよ」と返されて驚いたことがあります。

 恐るべし、クリスタルタワーの恐怖。
 『4』以降の『FF』は「万人が楽しめるゲーム」に方向が定められていて、セーブポイントやら初心者の館やらとにかく親切になっていったというのに。
 それらは別にCMでもプッシュされないので、知らない人は知らないまま「FFと言えばクリスタルタワー」くらいの認識のまま生きていくのであった。めでたしめでたし♪



 だから、もしも「今度のマリオの売りは「スキップ機能」ですよ。どうです。凄いでしょ?」ってTVCMを展開されたら、プレーヤーとしての自分は「えー」と思うのだけど、ウォッチャーとしての自分は「任天堂は勝負に出たなぁ」と感心するだろうなと思いました。

 開発は「万人が楽しめるゲーム」を目指して作っているのに、それは「買うかどうか悩んでいる」消費者には届いていない―――ならば、いっそのこと「スキップ機能」をプッシュしよう!と考えるのはそれほど不思議な話じゃないですよね。反発もすげーだろうけど。


 マジメな話、「スキップ機能」も喩えば1つのステージをスキップするのにコインが何枚必要で、そのコインはクリア済のステージを何回クリアしなきゃならない……みたいに、「スキップ機能」を使うかどうかにまでゲーム性を仕込んであったら面白いと思いますしね。



 ……ここまで書いて、実際のTVCMでは「スキップ機能」のスの字も出なかったらどうしましょう(笑)
 その時はアレだ。「任天堂、怖気づいたな!」とか言って誤魔化そう。


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 余談~余談(余談)~
 今の内に宣言しておきますけど、自分は「楽しかったソフトの続編は買わない」主義なので『NewマリオWii』は買わない予定です。自分が買わなくても友達が買うんじゃないか…とか期待しているところもありますしね。まさに外道!


 でも、Wiiで2Dマリオを出すという選択は素晴らしいと思います。
 『Wii Sports』や『Wii Fit』の続編は確かに切望されていただろうけど、「新しくWii本体を買う人」は少数でしょうからね。DSで既に実績を持っている『Newマリオ』を、大きな画面&協力プレイ可能という据置機ならではの要素を足して展開するというのは流石ですよ。

 欲を言えば、いっそのこと「全てのステージで4人同時プレイ可能!」くらいの開き直りが欲しかったですが。そうするとソロプレイヤーから「一人で遊んでも物足りないぞ!」と反発があるでしょうし。どうやら同時プレイ可能なステージは決まっているみたい。この辺は難しいところですね……


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| ゲーム雑記 | 18:04 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

昔からあったのなら、何でいまさら新しい機能として発表する必要があるんだ?
昔みたいにゲームの中で自然とスキップしたり後回しにできるように作ればいいだけのことなのに。それなら「スキップ機能」なんてわざとらしい名前をつけるせいで、自分が手抜きさせられているようなつまらなさを感じずに済むのに。
結局新参層へのアピールの為に、既存の機能を自然なゲーム性に溶け込ませることができうるというのに、敢えて分離し、わざわざ新しい機能かのように見せかけてるにすぎないんだよね。こんな商売いつまで持つのやら。

| ああああ | 2009/08/03 00:58 | URL |

FFは確かに大衆向けのゲームですが、8はシステムが斬新なだけでなく、ストーリーも含めてヒントが少ない思い切った内容でした(評価は前作に比べイマイチでしたが)。
VERSUSはアクションRPGということで難易度選択が出来るかどうか気になっています。

| レト | 2009/08/03 22:47 | URL | ≫ EDIT















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